Kumiko Report 10/24/2002
ベアテ・シロタ・ゴードンさんと2年ぶりに会う

昨夜は、日本国憲法草案に男女平等を書き入れたベアテ・シロタ・ゴードンさんに会った。
12月の出版パーティの呼びかけ人になって下さったので、本を持参し、お礼を言うために。
全日空ホテルのロビーに現れたベアテさんは、白髪に素敵な赤いコート。2000年10月1日に、第16回「ふきと久美子のトークライブ」に、ご一緒して以来2年ぶり。その時は、櫛田さんとベアテさんの世紀の対面企画だったけれど、櫛田さんは、入院中。櫛田さんはその4ヶ月後に亡くなられた。私は「ゆるゆるふっくり」で、敬愛する先輩として、櫛田さん、宮本百合子、津田梅子とベアテさんをあげたけれど、こうしてお目にかかれるのはベアテさんだけ。満面の笑顔を私を抱きしめ励まして下さった。
実は、このベアテさんへ、ニューヨークなどへの連絡は、その日もご一緒したわが「輝き隊」代表の藤沢さん。本職の英語を駆使してして奔走して下さった。藤沢代表いわく、「ベアテさんはどんなささいなメモでも留守電でも、必ずご返事下さるの」。これはすごーーーく学ぶべき。

昨夜BSの「ステーブン・スピルバーグ自らを語る」でも、スピルバーグは、「皆が私をエライ人と見ているのは分かっているけれど、私が、もし、そう思うようなら監督を辞めるべきだ。そう思った時から、私は、みんなの思うような人になろうとして、本来の自分を見失う」というようなことを言っていた。スゴイ人だ。ベアテさんからも、スピルバーグ監督からも、芸術家とは、いいえ人間とはどうあるべきかを考えさせられる。

明日から、新潟、東京、三重と私はかなりハードスケジュール。
それでは、また。

横井久美子

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