Kumiko Report 11/8/2002 |
横井、コスタリカ元大統領夫人役で、朗読デビュー! 11月3日午後、「軍隊をすてたコスタリカ、元大統領夫人カレンさんと話そう。」が、日本教育会館であった。 私は、「本音のコラム」でも、お正月用に「W杯とコスタリカ」という長めのコラムを書いていたので、ぜひ観客として参加し、カレンさんに会いたいと思っていた。 ところが、ナント、その日、私は、ステージにカレンさん役で登場。数日前、急遽、私が参加するならと、日本の子どもたちとカレンさんとの往復書簡形式の朗読を頼まれたのです。 私たちの朗読のあと、実物のカレンさん登場! カレンさんは、デンマーク生まれで、NYのコロンビア大学で後のコスタリカ大統領ホセ・フィゲーレス(1948年、軍隊をなくし、翌年、非武装憲法を制定)と出会い、結婚。国会議員や国連大使、中米紛争に平和外交で活躍。後のアリアス大統領のノーベル平和賞受賞(1987年)への道を開いた女性。 カレンさんには12人のお孫さんがいて、品のある、優しくて、奥ゆかしくて、なによりスゴーイ美人。私は、カレンさんに会うどころかキスされ、コスタリカのバッジまで付けてもらい、終了後、思い切って「おなじ空おなじ子ども」のCDまで渡してしまった。 会場は、平和、環境、対話教育の先進国であるコスタリカを知ろうという市民でいっぱい。「世界中で軍隊を持たない憲法をもっているのは、日本とコスタリカだけ。制定されてからの長さもほとんどおなじなのに、今や、日本は軍事費では、世界第三位の軍事大国。『すすんだコスタリカ、おくれた日本。』平和憲法を守るという点では、コスタリカに学ぶ点が多い。」と、「ゆるゆるふっくり」(212ページ)に私は書いた。 講演で、カレンさんが語ります。 -- 「なぜ軍隊をすてたのか」との問いかけに、夫は答えました。「どうして私たちの子どもたちに平和を愛し、人間を尊重する、よりよい未来を望まないでいられるでしょうか」と。平和はすべてに優先するものです。「産んだ子どもたちを軍隊へ送らなくてもいいと知っている幸福な母親」という言葉をみなさんと分かちあいたい。世界の非武装について語りあっていくことは私の希望であり、使命です。 -- 昨年の9.11、アフガン空爆、そして、今日8日の夕刊では、国連安保理で「対イラク決議」が採択されるという。武力で世界を制覇しようというアメリカ、それに追随し、未だにインド洋を徘徊している自衛隊。80年代、米軍基地建設を力ずくで要求してきた当時の米レーガン大統領に対し、毅然と平和主義を貫いたコスタリカ。そんなコスタリカから、私たち日本人も何か学びたい、という熱気が会場から伝わってきた文化の日の午後でした。 横井久美子 2002年11月8日 |
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