Kumiko Report 12/1/2002
「ゆるゆるふっくり」 選定図書に

今日から12月。「ゆるゆるふっくり」が、日本図書館協議会の選定図書になりました。全国の図書館に備えられる可能性ができて嬉しいです。また、11月15日、毎日新聞朝刊家庭欄の「読む」に。11月30日、しんぶん赤旗女性欄に掲載されました。
本を読まれた方から感想もたくさん頂いています。なかには、非常に、長文の評論(?)も頂き、感激しています。

昨日は、「東京裁判にかかわって」という講演を聴きに津田ホールに出かけました。
当時、津田塾大生で、19歳で東京裁判の証言などの英訳、和訳にかかわった伊東絹子さんのお話でした。
美しい白髪と優しい声で伊東さんが言われた最初の言葉が印象的でした。「1946年の夏休み、最初に、極東軍事裁判所の白い建物に行った日は、透き通った夏の青い空が広がっていました。ああ、戦争は終わったんだと思いました。それまで、空は、暗くて、空襲と結びつた恐ろしいイメージしかなかったからです。」

「東京裁判」について私は、あまり詳しく知りません。でも、直接、その場にいた人からの話を聞いて改めて思ったことは、国家の犯す犯罪を私たちはどのように阻止できるか、ということでした。多分、戦争がはじまったら、私も含め、ほとんどの人が当たり前のことを口にはできないでしょう。今、こうして、ものの言える時こそ、戦争への道を阻止しなければ、と思いました。はじまってからでは遅い、と。おなじ過ちを犯さないために、過去の歴史をもっと学ばなければと思った秋晴れの土曜日の学びの午後でした。

横井久美子

2002年12月1日

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