Kumiko Report 12/17/2002 |
母親3題 2日続けて幅広い年代の母親たちの前で歌った。 14日は、相模原市の小学校のPTA主催のコンサート。15日は、愛知県岩倉市の母親大会30周年コンサート。 朝10時からのPTAのコンサートは、この5月、相模原おやこ劇場のステージを聞いたお母さんが、ぜひ自分の小学校のPTAで主催したい、みんなに聞いてもらいたいとの熱意が実って実現。体育館に集まった子育て真っ最中のお母さんたちを見ていると、昔の自分を思い出す。でも、きっと今の母親は、私の時代と比べてもっともっと大変な教育環境の中にいる。だから、こうした母親同士の出会いの場をPTAが主催したのは嬉しい。また、おやこ劇場でのコンサートが、地域に広がったことも嬉しかった。 その足で、私は名古屋へ。久しぶりに実家に行き、88歳の母と一緒にお風呂に入った。母は昔から痩せていたが、今は、体重が30キロを切っていて、これでボロでも着て暗い目をしていれば、「難民」同然の姿。でも、背中は曲がっていてもディケアセンターに行くのにお洒落をしたり、目も耳も頭もしっかりしている。そんな母の姿を見て、人間というのは、太っていなくても生きていけるのだと、ヘンなことに納得。母は、年を取ったといわず「いつのまにかこんなに大きくなってしまった」と自分のことをいう。この母の口癖を私は気にいっている。 翌日は、岩倉市の母親大会30周年記念コンサート。10周年のとき、つまり、20年前にも私はここを訪れた。その時の若々しい私が写っているチラシを見せられ、私も「いつの間にか大きくなってしまった」と思った。 会場は、私と同世代の女性たちが集まり、椅子が足りなくなるほどの熱気。たとえオバサンと言われようと、今の日本はこの私たちの世代が支えているのよ、という自信が会場にみなぎっていた。 女性を「産む性」だけに捉えるつもりはないが、母親は、自分の子どもを通して確実に未来を生きることが出来る。母親というのは、幸せなチャンスを得た人だと思う。そのチャンスを私たちは、有効に生かしたい。 30代から80代までのさまざまな母親たちに出会った2日間だった。 明日は、浜北市の保健婦さんたちの特別講演会で歌います。 年末であわただしさが増しますね。 どうぞ、皆様お元気で。 横井久美子 2002年12月17日 |
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