Kumiko Report 1/16/2003
愛知県知事選応援

6日ぶりに、愛知県知事選を応援して、名古屋から自宅に帰ってきた。
30年来の友人ということで応援に出かけたが、池住よしのりさんは今までとまったく違う型破りの候補者だと認識を新たに。

たとえば、告示の今朝は出発式。選挙用語の出陣式は戦争用語、軍隊用語として使わない。
街頭演説とは言わず、街角ワークショップという。たすき掛けもなし、シンボルカラーの黄色のシャツとセーターと黄色いマフラー。もちろんネクタイもなし。大物の応援演説もなし。各界代表の挨拶もなし。

じゃあ、どんな出発式かというと、まず、県庁で普通は代理の人がする届出を自分でしたあと、ゾロゾロと黄色いシンボルカラーをつけた人たちが少しずつ増える感じで中心街の小公園に。そこで、沖縄のエイサーの音楽、続いて私の歌が出迎え。(私は、ネルソン・マンデラの歌のメロディを借りて「池住go!」という歌を作った)。そして池住さんが話す。若い人たちが進行を仕切り、たくさん集まり、テレビカメラもありましたが、大仰でなく、自然に話しかける。いつもの集会でしているワークショップをここでも展開。他候補の誹謗、中傷、攻撃はやめましょうというのも新鮮に響く。

池住さんは、無党派、無所属、市民派で、万博中止、中部国際空港凍結、有事法制には反対を表明。社民党も共産党も支持。こうしたいわゆる社共が統一した候補者を持つのは、愛知県では、28年ぶりという。だったら、社共の党首、土井さんや志位さんを呼べば人はあつまるのに、と私は従来型の発想をしていた。ところが、彼は、県民が自ら立ち上がる選挙にと願い、社共党首に限らず集票力のある有名人は呼ばない方針。
一緒に6日間ついて歩いて気がついたことがある。「宜しくお願いします」と言わないのだ。お願いするのではなく「一緒にやりましょう」ということ。

彼はこの30年間、NGOのパイオニアとして、アジア各地の虐げられた人たちの自立援助、保健活動をしてきた。どうしたら命を守るために抑圧的な社会体制を変えることが出来るかを、現地の人たちと一緒に考える仕事をしてきた。彼は今、「豊かな日本」で、それを展開している。それは、一見豊かに見えるこの日本が、これまでのアジアの人々と同じように、体制の思うままになり、無気力、無関心な国民を作り出しているからだ。

「変化は可能」、それが池住選挙の合言葉。一人一人が思い、気づき、立ち上がれば、変化は可能だと、おおらかに語りかける池住さん。21世紀を人々の声が世界をかえる時代にしたいと思う。投票日は2月2日。是非知事になってもらうため、また、応援に行きたい。

横井久美子
2003年1月16日

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