Kumiko Report 2/5/2003
池住さんありがとう!

あっという間に1月が過ぎた。
1月は、コンサートの他に「輝き塾」があったり、「VIVA KUMIKO」の制作があったなか、1週間ほど愛知知事選の応援で東京を留守にしていたので、余計あっという間にという感じ。

知事選は残念でした。例え候補者が良くても、政策が良くても、中心部隊に選挙慣れしている人がいなければ、絶対当選に結びつかない。若者中心に楽しく選挙をし、無党派をひきつけるという方針はいいのだけれど、「愛知を変えよう会」に選挙の分かる人が入っていたら、と悔やまれる。

ただ、池住選挙が残したものは、大きい。池住さんのどこでも話しかける対話スタイルは、「カルチャーショック」という人も現われ、花が飾られた車座集会では、若者が司会をしたり、従来の選挙スタイルに新しい風を吹き込んだ。選挙活動を通して、池住さんは、一人一人の人間の力を引き出す仕事をしたのだと思う。これは、文化活動としてみれば、スゴイこと。でも、残念なことに、選挙は、勝つか負けるかしかない戦争。

私は、多くのことを学んだ。「無党派」と称する人たちが5割を超えるなか、選挙に3割か4割の人しか行かないなかで、どうしたらこの国の社会を、政治を良くしていける選挙のスタイルができるのか。私は、今、はっきりした形では言えないが、その方向性が少し見えたように思う。その点で、今回、知事選に関わって良かった。

東京都知事選が迫っているなか、石原慎太郎に対抗して、まだ、誰も名乗りを上げていない。石原都知事の福祉、文化を切り捨てる好戦的な政治姿勢を批判している人は、100万人以上は絶対いる。でも、石原には勝てないと尻込みし、誰も名乗りを上げなかったら、その100万人以上の意志は、無効となり、それどころか、石原都知事の政治姿勢を全都民が是とすることになる。

池住さんは、現神田愛知県知事にノーというために立ち上がった。もし、池住さんが立候補しなかったら万博反対、有事法制反対、中部国際空港反対という愛知県民の意思を表すことは出来なかった。だから私は、勝っても負けてもまず池住さんの勇気をたたえたい。そして、池住さん、ありがとうと。

横井久美子
2003年2月5日

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