Kumiko Report 4/8/2003 |
I LOVE 相模&米英首脳共同会見 5日の日曜日、雪も降ったという悪天候のなか、さすが「I Love 相模30人組」の主催する春秋楽座は、定員一杯。お花や手づくりクッキーやクロスで、アットホームな雰囲気のなか、2時間半があっという間に過ぎた。 会場の前の16号線は、米軍の相模原補給廠から横須賀港に続く国道。組長の挨拶のなかにも相模原市民がベトナム行きの戦車を止めた「戦車は動けない」の話しがあり、その日の中心メンバーが、相模原を愛し、誇りに思う気持ちが感じられた。この楽座は、参加者の半分以上が二次会にも参加するという結束ぶり。二次会の場では、オカリナの演奏もあり、ともかく笑って笑って笑いっぱなしの爽快な一日でした。 さて、今日、夕方7時のNHKニュースで、米英首脳共同記者会見を見た。北アイルランドのベルファーストで、記者団を相手にブッシュとブレアがお互いを褒めまくっていた。ブッシュは、北アイルランド和平を引き合いに出し「平和を望めば、かならず実現する。中東でも同じだ。このエネルギーを中東に注ぎたい」といっていたが、ジョーダンじゃない。北アイルラント和平が実現するまで、どれほどの時間がかかり、どれほどの英知が結集されたかブッシュは分かっていない。たった一つ言えば、プロテスタントとカトリックのテロで3000人余りが死亡しているのに、イギリスは、北アイルランドに武力攻撃はしなかった。 また、もう一つ言えば、とはいっても北アイルランドは未だに完全に「和平」が実現しているとはいえない。それでも、いろんな人たちが立場を超え、知力を尽くして「和平」に向かって努力しているのだ。アイルランドが好きで、北アイルランド問題に心を痛めてきた一人として、そう簡単にブッシュに「北アイルランド和平」を口にしてもらいたくないと、会見を見て腹を立てた。 「フセインがいなくならない限り、アメリカはイラクを去らない。アメリカはイラク国民を解放する」と、白々しいことをブッシュは、いっていたが、イラクの民主化はアメリカの幻想で、戦争は、アメリカが撤退しない限り終わらない。 BSで75回アカデミー賞授賞式の総集編を見た。マイケル・ムーア監督の例の「イカサマの大統領」場面はなかったが、本番後の記者会見で、またまた彼は、「ホワイトハウスや企業は、人々の恐怖をあおり、暴力的な国を作り上げている。それは、国外にも飛び火する勢いだ。我々の国は、どこの国よりもお互いを殺しあう確立が高い。すでに危機的状況だが、この国を取り戻そう。僕はこの国も民主主義も愛しているから」と舌鋒は鋭かった。 また、私は何にもまして、「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディが、発言の終わりを告げる音楽がなってから、ちょっと待ってと音楽をさえぎり、「この映画は戦争の悲惨さとその結果を描いている。(中略) 今の戦争も同じさ」と語った場面をこの目で見ることが出来たことが嬉しい。初めてアカデミー賞にノミネイトされた俳優が、たとえアカデミー賞を獲得したとはいえ、並みいる大スターの前で、自分の意見を堂々と発言したその勇気に感動してしまった。アメリカってまだまだスゴイよ。 横井久美子 2003年4月8日 |
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