Kumiko Report 4/13/2003
翻弄された2日間

昨日,土曜日は、世界反戦行動に連帯し開催された「やめようイラク戦争、いのちと平和のための反戦トーク」に参加し訴えました。被爆者、詩人、大学生などたくさんの訴えがありましたが、都知事選の前日ということもあって、有楽町マリオン前は、すぐ近くで候補者の演説があったり、また、強風と幹線道路の騒音など悪条件がかさなりました。それでも、遠くから駆けつけた人や、輝き隊メンバーの顔も見つけ、嬉しかったです。

さて、私は、このところ気に入った靴が見つからず、せっかく銀座まで来たのだからオーダーシューズの「ヨシノヤ」靴店を覗いてみようと、交番で方角を聞いたら、教えられたところは牛丼の「吉野家」。そうこうしているうちに銀座の後、見ようと思っていた「ホーム・スイート・ホーム」の自主上映会にも遅れてしまった。オーダー靴も高いし、映画も成就できず、なんとなく不満足感で一杯。「それなら、今日こそ絶対、私好みの靴をゲット!」というエネルギーがムクムクと湧き起こり、銀座、新宿と3つもデパートを回ったのです。結局、オーダーするより安いと、バーゲンの靴も含めて、いくつも靴を買ってクタクタになって帰宅。

しかし、それでも、私の虫はおさまらず、帰宅後、手持ちの靴のリフォームを始めたのです。やり始めたら止まらず、昨日から今日まで、2足の靴のリフォームと3着のドレスのリフォームをし、我ながら呆れて果てています。それも鋏と針だけで。

そういえば昔は、こうしたエネルギーに翻弄されることがよくあった。浴衣を洋風に仕立てて着ることに意欲を燃やし、人の評価を気にもせず着て得意がっていた。また、母の着物をほどいてTシャツとくっつけ独創的な服作りを目指したり、そうそう、今の家を建て直す前は、古い家だったので部屋の壁を一人でとってしまったこともあった。

最近は、心がバランスよく平安で、また、超多忙な日々が続き、こうした手の付けられないエネルギーに翻弄されることがなかったので我ながらびっくり。でも、私にもまだまだこうしたエネルギーがあることが分かってそれはそれで嬉しい。やりたいと思ったら何かに突き動かされるように実行してしまう性格は、今回のようにあきれ果てる面もあるけれど、長所に生かせたらいいのだかからと自己満足。

さて、数日前、来年1月18日発売の楽譜付ソングエッセイの初めてのミーティングもあり、明日からは、その仕事に身も心をも向けなければ、、。だから、この2日間のような翻弄される日々は、しばらく訪れないでしょう。

手は動かしながら、耳は、テレビのニュース、討論会をずっと聞いた。
聞きながら、あまりのアメリカの「自分が法律」ぶりに、そうだ、ブッシュを「国際刑事裁判所」で裁くべきだ、と思った。ユーゴのミロシェビッチ元大統領が「国際刑事裁判所」で裁かれたように。日本の国際法学者の8割がブッシュの戦争を国際法では違法と明言している。長い目でみれば、この「ブッシュの戦争」が国際世論ばかりでなく国際法によっても裁かれる日がくるに違いない。

横井久美子
2003年4月13日

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