Kumiko Report 4/24/2003 |
新宿スタンディング 私は、亡くなられたジャーナリスト松井やよりさんをとても敬愛していて、彼女が代表であったVAWW−Net Japan(戦争と女性への暴力日本ネットワーク)の会員であり、そのメーリングリストに参加している。4月19日、そのメンバーの細井さんからとっても感動するメールが入り、本人の了解も得たので紹介します。 -- 以下転載 -- 2/1からイラク攻撃反対のプラカードを持ち西口広場で反戦の意志表示を行なってきましたが、2週間前、東京都委託の警備員と警察により道交法違反だから許可証を持たないとスタンディングできないと排除されました。 帰宅後、道交法を読んだらスタンディングは道交法に該当しません。また許可証をもらわねばならない行為にも該当しないではないですか。 なので、先週は小六法、テープレコーダーを持参して行きました。私が広場に着くと友人の晴子さんが警官と警備員にはさまれ交番に連れていかれそうになっていました。 警官「法律に違反しているから早くそのプラカードをしまいなさい」 私 「何という法律ですか?」 警官「道交法だ」 私 「道交法の何条に該当しますか?」 警官「何条か忘れたが、違反しているんだ」 私 「わからないのなら教えてあげます」 と、道路における禁止行為の箇所を読み上げる。 私 「ついでに、道路の使用許可の条文も読み上げます」 続いて読み上げる。 私 「このどこに該当していますか?」 優しそうなもう一人の警官「しいて云えば『広告板』ですか?」 注:道交法第77条 (1) 次の各号のいずれかに該当する者は、それぞれ当該各号に掲げる行為について当該行為に関わる場所を管理する警察署長の許可を受けなければならない。 (2) 道路に石碑、銅像、広告板、アーチその他これらに類する工作物を設けようとする者 私 「では『広告板』の定義を云ってください」 警官「そんな法律論は警察の交通課で言ってくれ」 私 「あら、では、おまわりさんは法律の根拠もなく私たちを排除するのですか? そんなこと出来るのですか?」 警備員「お姉さんもわからない人だねぇ。とにかく法律に違反しているの!」 私 「何云ってるのですか?このおまわりさんは根拠が云えないのですよ」 警官も警備員も顔が真っ赤になっていく。と、そこへ新宿警察の肩に星のついた偉そうな(警部?)警官が来ました。 偉そうな警官「もしもし、皆さんのおっしゃることはよ〜くわかりました。確かに、ただ立っているだけで、署名もしない、呼びかけもしない、チラシも配らない。という事なら私たちは貴方たちを排除できません」 私たちニンマリ。 偉そうな警官「ですが、この警備員の人たちもここを管理することを東京都から委託されているのです。この人たちの仕事も理解してあげてください。そこで皆さんたちから東京都のほうへ話を通していただくとこの人たちも仕事をしやすいのですが、どうでしょう?」 私 「そうですね。では東京都に話してきます」 警備員「そうしてくださると私たちも助かります」 そこで、今日の話。東京都の建設局に電話しました。 私 「もしもし、私たち2月から新宿西口広場で戦争反対のプラカードを持って立っているのですが先先週より警備員の方が道交法違反だからと排除してきました。ところが警察では道交法違反にならないけれど、一応東京都に話を通しておいてくれと云われ、電話さしあげたのですが、どう思われます?」 職員「セイソウ反対ですか?」 私 「いえ、イラク戦争反対です」 職員「あ、そういうことですか。固まって何かをするということではないですね?」 私 「はい、通行の邪魔にはなっていません」 職員「それならこちらとしても何も問題はないです。警備の方には私どもから連絡しておきます」 私 「はい、そのようにお願いします」 ということで、私たちは晴れて新宿西口で反戦スタンディングを続けることになりました。 毎週土曜日午後6時から7時まで、新宿西口広場交番前で反戦の意志表示をしています。 どうぞご参加ください。このあとは有事法制反対で闘います。 -- 以上転載 -- というメールでした。スゴイ行動力にもう脱帽です。私は「すべては一人からはじまる」とよくいっていますが、自らが怒り、行動するとこんなにもスゴイ力が出てくるのかと感心します。大きな集会やデモも本当に大切ですが、こうした一人からの、また数人からの行動も「大きな勝利」につながっていくのだと教えられます。 なお、スタンディングには、昨年夏、「ポーランドツアー」に参加された田場さんもメンバーだと聞いて、なおさら感動でした。 横井久美子 2003年4月24日 |
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