Kumiko Report 5/8/2003 |
「絵にならない」大きな問題 子どもの日の5日、私の出身地の愛知県の瀬戸市で「瀬戸窯がき30人組」主催の春秋楽座があった。組長はジャンバーにサインしてと言いながら、私の夕食は忘れてしまうややミーハーなステキな男性。サンシンやフラットマンドリン入りのゲストの4人組バンドも楽しかった。こういう地方都市で文化的なことをする困難さが良く分かって、こうした出会いを作ってくれた彼の努力に感謝。 風薫る5月は私の誕生月。我が家の庭は今、黄色の小さなモッコウバラがたくさん花をつけ、赤いカクテルも咲きはじめた。特に、たくさんの大きな花をつける見事なブルームーンは、私の自慢のバラ。5月生まれでよかったなぁとバラを見ると思う。 「酒とバラの日々」に憧れて、いつかバラの花の下でワインでも飲もうと思っている。 この数日、白装束の集団が「絵になる」ためか、テレビが連日追っかけている。今日の朝日の「天声人語」の最後の部分が良かった。 「最近の海外メディアの論調では、今の日本は、外交、政治、経済ともに『漂流』のイメージが先立っているらしい。白ずくめの団体の『漂流』に耳目が集まっているうちに、列島全体が流されていく『日本漂流』を見過ごさないかと気になる。あまりに大きい問題は、大きすぎて、なかなか『絵にならない』」 確かに、白装束集団の「漂流」は、「漂流する日本」の象徴のようだ。今、「有事三法案」が、国会で論議されている。 「日本漂流」に身を任せず、流されないで、この国の「絵にならない」大きな問題を、しっかり見極めるには、もっともっと知力と体力を磨かなければ。「酒とバラの日々」どころではない。 横井久美子 2003年5月8日 |
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