Kumiko Report 5/27/2003 |
唐津エンヤエンヤ30人組 「唐津焼」と「唐津くんち」で有名な佐賀県唐津市でのはじめての春秋楽座。昨年、唐津の教育集会でコンサートをし、私の前に彗星のごとく現われた青年教師今井昭則さんとその集会に推薦してくれた池田伸子先生のお力で実現。 会場は、総杉材造りの唐津埋メ門の館にある松の絵のある能楽堂。床下に数個の壺がうめられ音響効果抜群。今まで日本各地で200回以上楽座をしてきたが、この心地よさはベスト5に入る素晴らしさ。こういうホールをもっている唐津は文化水準が高いのだろう。 プログラムで組長の池田さんが、楽座の趣旨ぴったりの言葉を書いてくれました。 「みなさん、これまでにいろんなコンサートに行かれたことでしょう。今日のコンサートはちょっと変わっているんです。コンサートには、アーティストがいて主催者がいてお客さんがいるというのがふつうです。このコンサートも横井久美子さんという歌手がいる。でも今日は主催者とお客さんという立場はありません。横井久美子以外の、ここにあつまったすべての人が『唐津エンヤエンヤ30人組』のなかまってことになってます。そんなわけで今日はみなさんが主催者であり、横井音楽をともに楽しむ同志です。楽しいひとときを一緒にすごしましょうね。」 終わって二次会の席でも、「こういう少人数で、ステージではなく、同じ平面から生の声が聞こえてくるという空間を初めて体験した。歌がビンビン迫ってきた。」という感想があり、私の楽座への想いを見事に理解してくださってとても嬉しかった。 翌日には、その夜、またまた唐津第三彗星のように現われ、ホテルまで歩きながらお話した女性教師久我さんから次のような輝き隊入隊のメールを頂いた。 昨晩の「唐津エンヤエンヤ30人組」では、歌は勿論ですが、 <怒りをエネルギーに>が印象的でした。 先日開いた唐津女性部の総会でも同じ言葉がでました。 <怒り>で見抜く目を鍛えないとなあと、思います。 その後の、懇親会も、エキサイテイングでした。たくさん、お話聞けて(今朝は早起き だったけど)またまた、勇気が懐にたまりました。 今井先生や、池田先生のもと、入隊させていただきます。 当日のプログラムも趣向がこらされ、本やCDなどの紹介にそれぞれコメントがあった。 例えば、 「アイルランドの風に吹かれて」=「最近のライブの基本形がここにあります。『人生のはじまり』はとっても人気のある曲!シングルカットされればヒットすること間違いなしです。(本当だよ)でも、この歌聴いて、著書『ただの私に戻る旅』を読んだら横井久美子離婚説が浮上したのだった。」 「夫へのバラード」=「横井久美子のブルースロックアルバム。『シュガーワーカーブルース』のイントロのベースは、まるでジャコパストリアスが弾いているみたい。『夫へのバラード』から横井旦那死亡説が流れる、、、。(もちろんご健在)」 「10年を歌う」=「これは最高のライブ盤です。学生時代どれほど聞いたことか! 今でも全部歌える!」などなど。 という訳で、当日は「VIVA KUMIKO」はじめ、たくさんのCDや本が売れました。 翌日は、唐津焼の窯元や、200年近くも前の「唐津くんちの曳山」を見学。 昭和天皇が亡くなった時、すべてのお祭りが禁止された。しかし、民衆による民衆のための豊穣の秋祭り「唐津くんち」だけは行われたいう。18年前、初めて私を唐津の「うたごえ祭典」に呼んでくれ、曳山展示場に案内してくれた山口さんの声が心に残る。ますます唐津という街の歴史や人々に関心を持った。 来年、全国ツアーが唐津の地で出来るといいですね。 「唐津エンヤエンヤ30人組」のみなさん、ありがとう。 横井久美子 2003年5月27日 |
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