Kumiko Report 5/31/2003 |
「外は雨」(Disc3)
じん肺訴訟は、最近、今回の三井三池のように企業との間で、和解、勝利が続いている。しかし、当夜の弁護団団長の挨拶にもあったように、日鉄鉱業と国を相手に戦っている北海道じん肺、筑豊じん肺の原告遺族には、依然と「春」が訪れていない。私は、歌いながら、「日鉄、国が謝罪するまで支援をやめない」と語った。久しぶりに全国から懐かしい人にあって嬉しかったけれど、喜びより新たな怒りを感じた勝利集会だった。 今日は朝から東京は大雨。この雨の中を、筑豊じん肺訴訟の遺族のお母さんたち7人は、日鉄鉱業の社長の家に抗議に行っている。18年も裁判を続け、この間、遠い筑豊から上京し、会社に抗議にいっても、何の謝罪の言葉もないからだ。年をとった筑豊のおかあさんたちが社長宅の前にでどういう思いで立っているのだろう思うと、やはり一緒に行けばよかったといたたまれない。 雨は、人の心を内省的にする。 VAWW-NETのメーリングに、4月17日、5月16日の一連の有事法制関連の社説について、朝日新聞に抗議に行き、論説主幹と1時間も話された方たちの報告が入っていた。お会いした論説主幹がのっけから「有事法制は必要だ」といったという報告があり、「あちらの弁明を聞いて改めて『変節』したことを確認させられたというところです。そしてこれは1新聞社だけの問題ではなく主要紙はこぞって有事法制必要論を展開するようになってしまったという現実。私も事態の深刻さは想像以上だと感じました。」とあった。 この報告に私はまた雨の音を聞きながら心が重くなる。あちこち行き、体も疲れているのかな。体の疲れは心の疲れにつながるから危険。だから、今日は外にも出られないし、ゆっくり、ゴロゴロし、早く寝よう。一晩寝て、明日がお天気ならまた元気一杯。 明日は、名古屋です。 横井久美子 2003年5月31日 |
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