Kumiko Report 7/2/2003
我が庭の平和の象徴

イラク特措法案が、あれよあれよという間に政府案のままで通過しそうな気配。

一昨日、なにげなくテレビをつけたら、「たけしのTVタックル」で唖然とする議論に出くわした。「脱ポチ宣言、さらば腰抜けニッポン、北に圧力、イラクに兵力、改憲大論争」というタイトルだったが、なんということはない、圧倒的に改憲論者の国会議員が多数出演し、「北の脅威」を振りかざし、たった一人のハト派の上田哲氏に対し恫喝まがいの発言を繰り返していた。こういう国会議員を誰が選んでいるのかと、もうげんなりして、チャンネルを回した。

その前の日、朝日新聞の社説を読んでいて、その社説の論旨のレベルの低さにあきれ返って、我が家は5紙も新聞とっているので、夫に「もう朝日新聞をとるのをやめよう!」と叫んでしまった。一体朝日新聞はどうなってしまったのだろうと、しばらく怒りが納まらなかった。

辺見庸氏の言葉が迫ってくる。
「30年代、40年代のファッシズムは強権的で分かりやすいファッシズムだった。しかし、今日のファッシズムは、”ソフトなファッシズム”であり、かってよりもっと手強い。かってのファッシズムは一部の良心的な人々にとっては”彼らのファッシズム・彼らの軍国主義”だった。しかし、今は、”私たちのファッシズム”、内面化されたファッシズムである。この国は国家がまず、思想転向し、ジャーナリズムが思想転向し、そして、今、私たちが思想転向を求められている。有事法制はわれわれの内面に土足で入ってきて、思想転向、人生観の根本的変更を迫っているのである」 6月14日、ジャーナリスト会議(JCJ)6月集会

このところ家での仕事が多くて、政治的問題に限らず、ニュースや新聞や、暗い話題が多く目にするもの、耳にするものに怒っている。こんなに敏感に反応していては、本来の「仕事」を見失うからダメだと思いながら、、。

という訳で、私自身が心のなごむ画像をご覧下さい。私の庭のピーマンとミニトマト、いただいたカサブランカです。庭にはきゅうりやニガウリの苗も植えました。実がついたらまたご覧に入れます。太陽と水を得て苗から少しずつ育ち人間に実り与える作物は平和の象徴です。

横井久美子
2003年7月2日

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