Kumiko Report 7/21/2003
「イラク特措法賛成者は重労働(介護)の刑」

この世も末のようなニュースが続くなか、また、びっくり仰天したニュースをみた。

「痴漢えん罪ネットワーク」の代表の長崎満さんが、電車のなかで前に座っていた女性を盗撮し逮捕されたのだ。私は、彼らの集会に応援に行ったこともあり信じられない。ネットワークの代表は解任になったそうだが、無実の罪で戦っている人のことを考えると、彼の行為はあまりにも軽率。私は、「人を見る目は確か」とうぬぼれていたけれど、私の目もまったくあてにならない。事実関係が明らかになっていないのではっきりしたことは言えないし、接見している弁護士の声明も出ていない。でも、そういう人を応援した私の責任はどうすればいいのだろうかと考えてしまう。心の重い日々が続く。

そんな中で、すこしスカッとする愉快な記事を見た。
精神科医なだいなだ氏が主催するバーチャル政党「老人党」。「二度と戦争をさせない」ことを党是にしている老人党は、イラク特措法案に対し「賛成者は重労働(介護)の刑」。戦争に賛成したり、医療費、年金などで老人をバカにした人には票をいれない、そればかりか口コミでその人を落とす。立会演説を復活し、選挙期間を長くし、演説のための広場として道路を開放させる。「老人党」と名乗れば、誰でも入党できるなどなど。

日本の政治や社会の状況に対し不満と怒りのエネルギーが渦巻き、それが「老人党」に集まっているようだ。インターネット上でこうした楽しく過激な論議をし、それが、ネット上だけで終わらないで、少しでも行動に移すことができたらもっと素敵だ。インターネットは、人権侵害など底知れない悪の温床にもなる一方、「老人党」のように社会に対し人々をつなぎ合わせる役割もする。バーチャル(仮想)の世界からリアルな現実の世界に踏み出すにはどうしたらいいのだろう。

とりあえず、イラク特措法に賛成した人のリストを作って、次の選挙で落とすようなことができるといい。

横井久美子
2003年7月21日

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