Kumiko Report 3/10/2004
「平和の歌姫」
7日、岐阜県大垣市の「赤星ふれ愛ハウス~オープニングコンサート」。ここは、地域の方たちが集える場をと、赤星夫妻が建てられた小さなコミュニティハウス。ひさかけ持参のおばあちゃんや、赤ちゃんを連れた若いお母さんや恋人同士の若者たち。60人ほどの幅広い年齢層の方々が参加して、リビングルームの会場はもう一杯。休憩には、手作りのおいしいおいしいお菓子が。

ただ、私は、参ったなーと思いながら歌っていた。歌っている最中に、参加者が増えて椅子を運んだり、赤ちゃんが泣いても誰も注意しなかったり、奥のキッチンで話し声がしたり、すごく気が散って歌いにくかった。多分これは、入場料が無料ということも関係している。例えば、3000円払って聞きに来ていれば、きっと参加者からクレームがでるはず。参加された方にはとても喜んでいただけた様子でしたが、、、。でも、資財を投げ打って(?)こうした「ふれ愛ハウス」を作られ、第二の人生を歩まれた赤星夫妻には心からエールを送ります。参加費は無料ということも、そんな赤星夫妻の心意気でしょう。

終了後、すぐ車に乗り、2時間ほどかかって7月24日にコンサートを予定している郡上八幡へ。
実は、郡上の盆踊り歌「げんげんばら」をもう30年ほど歌っている。今は、バウロンをたたきながら歌っているけれど、1975年のベルリン世界音楽祭では、クラベスをたたいて歌った。その後も、ベトナムでもアイルランドでもポーランドでも、私はこの歌を歌ってきた。

そうした因縁で、「げんげんばらばら」の地元でコンサートが企画された。題して、「げんげんばらばらを世界に広める平和の歌姫横井久美子コンサート」。地元の郡上八幡少年少女合唱団との「げんげんばらばら」の競演も予定。また、7月24日(土)は、ちょうど盆踊りの時期で、コンサートが終わって盆踊りも見て、翌日は、古い町並みが残っている郡上の町、郡上一揆のゆかりの跡などの観光も、と、打合せは盛り上がった。

打合せに参加した密度の濃い人間関係を見ていると、郡上一揆を起こした民衆の魂が、こうした地域社会を作っているようなそんな気すらした。暖かくて懐かしさすら覚えるような、郡上の一夜だった。こういう熱い想いの人たちがつくるコンサートに期待が膨らむ。是非、ツアーを組んで、各地から郡上の「平和の歌姫」を聞いて欲しいと思っています。


翌朝、高速バスに乗って、岐阜から名古屋へ。そして、11月13日の会場である愛知芸術文化センターへ行き、会館との打合せ。その夜は、名古屋コンサートの主催3団体との打合せがあり、それまでまだまだ時間がある。さてと、、、、。かなり疲労困憊しているので、足裏マッサージでもないかと探したら名古屋駅の地下にありました。1時間半たっぷり、気持ちよかった。私は、今この足裏マッサージにはまっていて、国立でも通っている。

さて、夜の3団体(名古屋法律事務所、新日本婦人の会愛知県本部、私の中学校の同窓生)の打合せも、3団体とも有能な人たちばかりで、スムーズに運びました。東海3県の他のコンサートへの参加の提案や、ゲストのサンドラさんの名古屋観光、私の休養の問題までレジメにあるほど、有能な人たちですから、私は、地元のありがたさを感じ、大船にのったつもりでいます。

それにしても、5日から8日まで連続で忙しかったです。
今夜は、14日(土)の「声を上げよう女の会」の打合せをして帰ってきました。明日は、川崎です。

横井久美子
2004年3月10日

KumikoReport Index HOME