Kumiko Report 3/15/2004
声をあげよう女の会

14日、新宿のカタログハウスで「いま、語り、描き、歌い、舞うとき、自衛隊のイラク派兵反対を」と題して、さまざまな分野の方が、想いを語りました。

2時ちょうどに、私がカリンバを弾き始めると会場から、遠藤文規子さんとエクアドル人のソフィアさんが会場から出てきて踊り、音楽が「レットイットビー」に移って華麗なダンスを披露。
突然、イラクのアニメーションが映され、イラクから帰ったばかりの、桃色ゲリラの増山麗奈さんが、会場に展示されたイラクの画家の絵を紹介。続いて、白井愛子さんの歌。そして、代表の渡辺一枝さんがこうした会をするにいたった経過を話し、友人の女優の木内みどりさんを会場から呼びトーク。

司会者なしで、一人5分ずつで女性たちが自らの思いをリレートークしました。その出演した人たちの多彩なこと。
宮崎真子さん(演出家)、神田香織さん(講談師)、二瓶治代さん、(東京大空襲を語り継ぐ)、森沢典子さん(「パレスチナが見たい」著者)、大木晴子(西口で毎週土曜日抗議行動)、竹内友子(一人芝居)。そして、突然、上原国立市長と評論家の佐高信さんが飛び入りで。細井明美さんは、ベドウィンの民族衣装でイラクの現状を報告。明珍美紀さんはジャーナリストとしての責任を話され、漫画家の石坂啓さんは、非常に深く鋭く現状を分析された。そして、私の「戦争入門」。事務局の和田隆子さん司会で会場から3人の発言があり、最後は「おなじ空おなじ子ども」を、みんなで立って歌って終わり。2時間があっという間に過ぎました。

チラシができるのが遅く、集まったのはのは100人余と、予想に反していたのですが、3つの点で画期的な集会でした。
1つは、、イラク派兵に対する一人の想い、個人の想いがリレーで見事に繋がったこと。なかには、団体に属し、明珍さんのように新聞労連の委員長の要職にあっても、一人の想いから話され、それが次に繋がっていくという点では、同じでした。

2つ目は、こうした集会の場合、音楽や芸能は、今まで往々にしてアトラクションとして扱われてきました。今までの集会は、往々にして、話すこと(主張)が主役で、音楽は、前座、そえもの、気晴らし扱いでした。言葉で主張ができることは、歌だって、踊りだって、芝居だって、同等の、いやそれ以上の主張ができ、メッセージができるはずです。
今回、舞踊からはじまり、歌で終わった集会は、スピーカーとアーティストが見事に一体化して一つのメッセージを表現できました。こうした集会は、かってなく、私たちは、革命的な集会作りをしたのではないかと思いました。

3つ目は、女性という限定はあったものの、プロもアマもなく、21歳から60代までの年齢差、キャリア、ノンキャリア、それらが渾然一体となって交じり合って集会ができたことでした。
こうした集会を、たくさんの方たちと作ることができたことが、今回一番うれしいことでした。

ただ、私は、皆さんと一緒に9時に会場にあつまり、設営し、進行役をし、最後の出番まで、スタッフ役で、さて、私の出番になって、スタッフモードから歌手モードに、体が、声帯が。切り替えられず困りました。こうした新しい集会作りは、本当に私自身意欲をかきたてられるのですが、この点だけが、困ったものです。ホントウに。

横井久美子
2004年3月15日

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