Kumiko Report 3/21/2004 |
歌いました。厳寒の野外小音楽堂で。 |
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3月20日、イラク開戦1年目。ギターを弾く指が動かなくなるほどの、真冬の気温と雨の中、日比谷の野外小音楽堂で歌いました。日本の空も、海も、陸も、港も戦争のためには使わせないと、陸海空港湾労働組合などの20団体が開催した「平和コンサート」には、悪天候のなか、5000人もの人が集まりました。野外音楽堂全体は、3万人もの、人人人で埋め尽くされていました。 早朝、京都から会場に駆けつけたら、会場周辺は機動隊が一杯。張り切っている機動隊を見たら、もうすごくムラムラときて、雨も寒さもなんのその、私は、余計に元気なったのです。ロックバンド「ゴッドブレス」のあと主催者挨拶があり、私の登場。「よこいさんーん」という声があちこちから聞こえる。輝き隊の人がブルーのハンカチを振ってくれる。「戦車は動けない」「死んだ男の残したものは」「おなじ空おなじ子ども」「戦争入門」を安田さんのギターも入って歌った。「戦争入門」のイントロが始まったら後ろで、また「よこいさーん」と黄色い声可愛い声あがり、振り向くと、タンバリンがなり、黄色い菜の花が振られた。 私は歌いながら、悲しみと怒りと感動で一杯だった。悲しみは、今、この時も戦争のために罪もない人々が死んでいること。怒りは、憎しみの連鎖の泥沼に人々を引きずり込んでいる権力者たち。感動は、この耐えられない寒さと雨のなか、イラク戦争反対、自衛隊派兵反対と行動をおこしている日本の熱い心。 先日このレポートで、歌は、集会のなかでアトラクションではない!と言及した。今回「平和コンサート」と銘打たれたこともあるが、「ゴッドブレス」と私の歌の間に、主催者や連帯の挨拶があり、これは画期的な集会作りだったと思う。また、「平和な世界」の実現を願って35年歌ってきた私が、「イラク戦争反対世界同時行動デー」のこの日、5000人もの人々の前でメッセージすることができたことをとても誇りに思う。出演を呼びかけて下さった主催者に感謝。また、東京では芝公園、日比谷の野音、小音楽堂と3団体がお互いにエールを交換しながら集会を行ったが、戦争をやめさせるために、組織を超えて手をつないだことが嬉しい。20日は、日本中400ヶ所、数十万の人々がイラク戦争反対と行動をおこした。 デモに参加するためにテントを出ると、「世界中の愛をあつめて」を歌っている若い人たちがいた。先ほどタンバリンや菜の花を振ってくれた青年たちで、この5月にコンサートを予定している横須賀おやこ劇場の青年たちだった。「横須賀のコンサート楽しみにしていまーす」と、握手握手と囲まれ、こうした若い人たちと平和を願うこの場で会えたことが嬉しかった。 デモ行進の先頭は航空労組で、私も横断幕をもってスチュワーデスさんたちと参加した。マイクのピースコールもアンサーも声が若い。「自衛隊は帰ってきてくださーい!」「帰ってきてー!」。いいなー、この声が、この若い声が日本の未来を作るのだなーと、冷たい雨のにも関わらす感動したりしながら歩いた。ハードスケジュールの4日目だったけれど、充実感で一杯でした。 |
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さて、ハードスケジュールの一日目、私は、3月17日、秘境といわれる和歌山県龍神村へいきました。村と名のつくところで「国際婦人年を祝う」ということに感銘を受けたからです。京都から、「京都キラキラ新鮮組」の畠中幸代さん運転で龍神村へ。イヤー、もうすごいきついドライブでした。4時間かかってやっと着いたその夜は、日本三大美人湯といわれる龍神温泉に入り、美味しいお食事をし、ヘトヘトなのでマッサージをしてもらい全員すぐさま床へ。 3月18日は、すっきりとして、草木染のお店や手作りのパンやさんに行き、また、龍神温泉に入り、またまたカイロプラティック(整体)をしてもらい、夜、「国際婦人年を祝う龍神村30人組」の本番。主催者が「横井さんが龍神村に来るで」といっても「うそや、うそや」というような主に、女性教師の集まりで、楽座の開始前に、「VIVA KUMIKO]などほとんどの物品が売れてしまうような嬉しい楽座でした。楽座終了後、翌日のラジオ出演のため、9時半に会場を出て、それからがまたタイヘン。高野山をくねくね何十回とカーブして、もうしばらくは車に乗りたくないというくらい5時間もかかって、午前2時半に京都に到着。運転された方々に感謝。 19日は、午前に「KBC京都」でラジオのゲスト出演。午後は、「京都三条ラジオカフェ」という小さなFM局で、15分番組を4回分収録。そして、5月9日のコンサート会場、京都府民ホールアルティに行き打合せ。夜は、京都ガーデンパレスホテルで行われた「市民共同法律事務所20周年レセプション」で歌い、そのあと、数人の方々と京都らしいひなびた隠れ家のようなお茶屋さんに行き打ち上げ。会場ではコンサートチケットがたくさん売れました。 |
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そして翌朝、京都から日比谷で向かったのですが、そんな超過密スケジュールでも、どのコンサートもラジオ番組も、龍神村などで出会った女性たちもチョー素敵で、往復9時間のドライブのせいか4日間が10日間くらいに感じる密度の濃い旅でした。 そんな充実した旅のせいか、今朝もさわやかです。これから、地元の「三多摩青年合唱団の創立40周年」のお祝いの挨拶に出かけます。明後日からは、ベトナムで、3月28日に帰国します。30日には、「よみがえれ有明海!」の行動でお昼頃、国会近辺で歌います。また、4月24日、2時から富士国際旅行社の会議室で、「最新ベトナム報告」を致します。また、お目にかかる日まで、皆さんもお元気で! 横井久美子 2004年3月21日 |
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