Kumiko Report 7/19/2004
歌いました103曲!

18日、3回目の100曲コンサートが終わり、1月、4月、7月と3回で計103曲歌いました。
時間はそれぞれ3時間半かかり、計11時間のコンサート。会場を埋めたお客さまの中の100人余りは、3回通して聴いていただいた方でした。チケットも早々に売り切れ、本当に横井久美子の「わがまま企画」にお付き会いいただきありがとうございました。

全曲アレンジの安田さんが、終演後のパーティではからずも「やっと終わった」といいましたが、私も同感。特に安田さんはじめ、劉さん、杉田さんには、初めての曲を何十時間もリハーサルを取り、演奏していただいて感謝感激です。

やはり終演後、ある方が、「横井さんは、歌手生活35年をこういう形でまとめられた。それもたった1度きりの演奏で、お金も時間もたっぷりかけてすごい挑戦。私は自分の仕事をまとめるとしたらどういうふうに出来るだろうかと思った」といわれ、私は、「すごいことをしたんだなぁ」と、逆に励まされました。

100曲コンサートを終えて、改めて思ったことは、「歌は時代を生きた人々の叫びであり証し」だということです。私たちが未来をよりよく生きようとする時、過去の歴史から学ぶように、今回、30年前、40年前につくられた歌を歌うことで、私には学ぶことがたくさんありました。

今回、私が歌った30年、40年前の歌がすべて詩的にも音楽的にも「今」にマッチしているとは思いません。私自身も20年ぶり、30年ぶりに歌ってうまく歌えなかった歌もありました。でも、それぞれの歌に込められた「歌魂」は、「今」に続いていることを改めて実感しました。それは、それぞれの歌が、人々の「平和な世界で自分らしく生きたい」という当たり前のささやかな願いを歌っていることです。それは、今も、昔も同じです。

私が歌った103曲はそうした誰でも持っている「願い」から出発した歌でした。1日目は、「自転車にのって」代表される「日々の暮らしから愛とロマンをみつめて」。2日目は、「私の愛した街」に代表される「大地をゆるがし、歴史をぬりかえた世界の叫び」。3日目は、「飯場女の歌」に代表される「時代の風にむかい、風をおこした人たちの歌」。だから、例えどれほど、厳しい、悲しい歌詞であっても、「平和な世界で自分らしく生きたい」と願い「今」を生きる会場の皆さんに共感していただけたのだと思います。

100曲コンサートを無事終えて、今、私は音楽家として大きな安堵感と深い充実感に満たされています。また、3回のコンサートを準備する中で、輝き隊・東京のスタッフ陣が、ますます結束し、その見事な活躍ぶりには、私ばかりか入場者も目を見張るほどです。各地の記念コンサートもそうですが、こうした一つ一つのコンサートが人と人の結びつきを深めていることに、私は、言い知れぬ喜びを感じています。輝き隊の皆さんに心から感謝いたします。輝き隊・東京は、ナントびっくりすることに「9月末にチケット完売!」をめざしています。私も11月21日にむけてダッシュしましょう!

明日は、ベアテさんをモデルにした青年劇場の「真珠の首飾り」を観て、23日は愛知記念コンサートの打ち合わせ、24日は「げんげんばらばらを世界に広める平和の歌姫」とのタイトルの岐阜県郡上でのコンサート。26日からはベトナムです。皆さんもお元気でお過ごし下さい。

横井久美子
2004年7月19日











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