ハノイにあるホーチミン廟
ホーチミンの家
ハノイの道路には横断幕
平和村の子どもたちによる歌
地元の小中学生も参加
私の歌にあわせてポーズ
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昨日、ベトナムから帰国しました。
27日、私は50人近いツアーの皆さんとホーチミンに行くために成田から飛行機に乗りました。搭乗したとたん、メンバーの一人が英字新聞を見て「横井さんが載っている!」と声をあげました。驚いたことに「Viet Nam News」という新聞に、ハープを持った私の写真が大きく載っていました。紙面の半分を使った記事のタイトルは、「Japanese singer lends voice to victims of Agent Orange(日本人歌手枯葉剤被害者のために歌う)」。7月30日の夜にハノイのホールでコンサートをする私のことが紹介されていました。ベトナム航空のスチュアーデスたちも寄って来て「本当にあなた?写真の方が若いね」などと言われました。
30日の午後、ハノイの平和村でコンサートをすることはすでに決まっていましが、「ベトナム子ども基金」から、せっかく平和村でコンサートするなら夜、ホールでコンサートをして欲しいと要請されていました。でも、スポンサーがなかなか決まらず、やっと出発の1週間前、Honda VietNamがスポンサーになってくれてコンサートが決まったのでした。ですから、これほど大宣伝しているとは思ってもいなかったのです。
27日、ホーチミンでベトナム戦争を戦った退役軍人の方々と交流し、翌日、私は、ツアーの方たちを残して、コンサートの準備のためハノイへ飛びました。コンサートをするのに心配なことがいくつもありました。
1つは、日本と同じ40度近い気温で、平和村の庭でコンサートが本当にできるだろうかという暑さの問題。
2つ目は、東京からいつもの音響スタッフの佐藤さんとギターの安田さんが来るのだけれど、本当に、平和村や子ども宮殿の音響設備で音がチャンと出るのだろうかという音響の問題。
3つ目は、ハノイ音楽院のバイオリン奏者に演奏に参加してもらうのだけれど、前日1回くらいの練習でうまくいくかどうかいう演奏の問題。
平和村に行く途中、またびっくりしました。ハノイの道路にYokoi Kumikoの横断幕がかかっているのです。夜の子ども宮殿でのコンサートの案内でした。私は、夜の枯葉剤被害児のためのチャリティコンサートは、枯葉剤被害の子どもたちが歌い、ベトナムの歌手も歌い、私は、ゲストか共演くらいの出演と理解していたのですが、どうもViet Nam Newsの記事からも私がメインのようです。
30日、コンサート当日、平和村に行って見ると庭にはテントが張られ、バックには子どもたちが手作りしたブルーの幕が飾られていました。音響の佐藤さんの苦戦のかいあっていい音も出そうです。幸い曇り空の中、庭には、近所の小学校の子どもたちや、ハノイ在住の日本人など、200人ほどが集まりました。日本大使も参加して私からコンサートがはじまりました。私が、「花が好き」を身振りをつけて歌うと、平和村の子どもたちは、動かない手を精一杯動かして参加してくれました。
私の歌のあと、平和村の子どもたちや近所の小学校の子どもが次から次へと歌い、ツアーにご両親と参加した10歳のちえちゃんもその仲間にになって歌いました。障害を持った子どもたちもそうでない子どもたちも、それぞれが応援しあっている姿がとても感動的でした。最後は、バスのなかで練習した「歌って愛して」をツアーのメンバーが歌い、次は「ふるさと」をハノイ在住の日本人も全員前に出て歌い、「ベトナム、ホーチミン」をベトナム人と日本人がベトナム語と日本語で交互に歌い大合唱で終わりました。
写真は亀井正樹さんとツアーに参加された方からいただきました。次回は夜の子ども宮殿でのコンサートの模様をお伝えします。
横井久美子
2004年8月4日 |