Kumiko Report 11/15/2004
愛知のみなさんありがとう!

11月13日、愛知芸術文化センターは、目標の1000名を超え、3階を開けて1200名近くのお客様でいっぱいになり、大成功に終わりました。

名古屋は18歳まで私が育った街であり、肉親のたくさん住む街でもあります。今回は、他の主催地と違って、輝き隊・愛知に加えて強力な3団体が協力してくださいました。まず、「緑区はらからの会」。なんと40年以上も前の私の中学時代の同窓生たちがつくる横井久美子応援団。これひとえに超有能な事務局長がいるおかげ。次は、名古屋法律事務所。所長の松本弁護士が横井ファンで、事務所開設20周年記念パーティに500人も集めて2時間もの「横井久美子コンサート」を、豪華なマリオットアソシアホテルで開催してくださった。今や愛知では日の出の勢いといわれる「ハイカルチャー法律事務所」。そして、新日本婦人の会愛知県本部。昨年の愛知県知事選で私の友人である池住候補を応援に行って以来、水野県本部会長はじめ強力な横井応援団ができたようです。

愛知芸術文化センターのコンサートホールは、見事なパイプオルガンを備えた格調高いクラシックホールで、2年前、申し込みに行った時は大変だったのです。1年前の予約はいいけれど、2年前予約は、氏素性?をチェック。つまり、かなり高名な音楽家でないと、ということらしい。私たちは海外からアーティストを呼ぶし、全国ツアーだから1年前では遅いので、松本弁護士も同行し、やっとホール予約ができた次第。ホールの打ち合わせ用紙にも、VIPはくるのか、どの国の大使が来るのか、皇族はくるのか、という項目まであった。(警備の必要からか)

このホールは、アリーナ型のステージをグルッととりかこむ椅子もイタリア製の革張りで、本当に素敵な1800名の大ホールです。でも、マイクなどの音響をつかった場合は、バックやサイドは音がよくないので、クローズして使いました。ステージも低く客席と一体感の出るとてもとても素敵なホールで、こういう大ホールで歌うことがでる幸せを実感しました。

でも、何といっても、成功の鍵は、会場を埋めてくださったお客様たち。輝き隊の藤沢代表が、会場の雰囲気を「名古屋オーラ」とか「名古屋ショック」という言葉を使われていた。そんな言葉を使われる位、名古屋出身の横井久美子に対する熱いオーラが会場を埋めていたようです。私は、出身地だからとか、東京だからとか、地方だからとかということで演奏したことは一切なく、いつも私なりに一生懸命なのですが、、、。

サンドラとナイルの出演も見事に決まりました。前日来日し、「よみがえれわが大地」と「げんげんばらばら」は初めて一緒に演奏するので、開場ぎりぎりまでリハーサルをしていたのですが、この共演も予想以上のできでした。サンドラとナイル自身の演奏も、拍手喝采。私のプログラムに見事に溶け込んで、アイルランドと日本の創造的な音楽交流の場を創ったと思います。
コンサート会場には、私の歌を初めて聴く人が多い中、中学時代、高校時代の友人、高校時代のピアノや声楽の恩師なども来てくださって、嬉しい思いをしました。

いよいよ、35周年記念コンサートも残すは東京のみになりました。1年がかりのこれほどの質、量ともに充実したコンサートは、今後二度とできないでしょう。自分でいうのも変ですが、多分、今、私は、歌手としての人生の一番高い頂きにいるような気がしています。いや、逆の言い方をすれば、地層の一番深い地の底マグマの中にたどり着いたといってもいいかもしれません。これからも歌っていくし、1回1回のステージでは、今回以上のいいステージができる自信も、この35周年ツアーをして出来ました。でも、2004年の1月からはじまり、1年がかりで、いや準備も含めると3年がかりで全国の輝き隊のみなさんと積み上げてきたこの膨大なエネルギーに代わるものは、二度と生まれないような気がします。きっと、自分が世を去る時、そう思うだろうと確信しています。

でも、だからといって、11月21日のファイナルコンサートを、特別視しているわけでもありません。いつもの通りでいい。気負わないでみんなと共有できる楽しい時間、素敵なステージができればと思っています。チケットを買ってくださった皆さん!11月21日、素敵な時間をともに過ごし、豊かな優しいオーラを感じ合いましょう。そして、その優しいオーラが世界中のおなじ空の下に生きている人たちにひろがっていくように!

横井久美子
2004年11月15日















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