Kumiko Report 11/23/2004
皆さんありがとうございました!

11月21日、1500席が全部埋まった東京国際フォーラムのステージで全国ツアーのファイナルコンサートを迎えることができました。東京の皆さん!そして各地から駆けつけてくださった全国の皆さん!ありがとうございました。この1年間の、いや準備も含め3年間のすべてがこの日に結実したという想いが溢れて、胸いっぱいでこの日を迎えました。

ただ、楽しくステージを勤めようという気持ちの一方、最後の舞台ということで、疲れてはいけない!風邪を引いてはいけない!喉を大切に!とすごいプレッシャーを自分かけていたようです。吸入器をかけたり、10時間以上も寝ていたり、喉にミニカイロをまいていたり、マッサージをしたりと、かってしたことがないようなことをあれこれして、、、。逆に、それがスゴイストレスになって、本番前は、1年がかりの全国ツアーの大変さが最後にどっと押し寄せてきた数日間でした。

21日は、東京は気持ちのいい秋晴れ。朝9時から仕込みがあり、リハーサルをしていると、紙ふうせん(赤い鳥)の後藤悦治郎夫妻が、このホールの前を通ったからと「35周年おめでとう!」と立ち寄ってくれました。とても嬉しかったです。

ステージが始ると、名古屋の熱気とはまた違うしっとりとした熱い想いが客席から伝わってきました。前日までのストレスが気になりましたが、舞台に出たらもうぐグングンよくなって私は、今日この日、このままステージで死んでもいいやという気持ちでした。

国際フォーラムは、アイルランドの「リバーダンス」を見に行って大きなステージだなあと思ったのですが、今回、パーカッションの岡部洋一さんが参加してくれ、バック5人ということもあるのか、ステージも客席もちっとも大きなステージという感じがなく自分でもびっくりしました。

東京公演だけは、緞帳を使い、他の公演とは違った雰囲気になりました。1部の終わり「わが大地の歌」では、新潟の大地震で、美しい愛する日本がズタズタにされている姿が目に浮かび「わが山々が私の歌/わが大地が私の歌」と声を震わせ歌うなかを幕がおりました。

2部の最初は、ハープの音のなか幕が上がり、サンドラとナイルとの共演でした。サンドラとナイルは、13日の名古屋公演のあと、名古屋観光、京都観光、東京観光と、それぞれ各地の方がガイドを引き受けてくださって本当に「日本」を楽しんだ様子でした。名古屋での演奏があった後なので、私との息もぴったりでまた、サンドラとナイルの演奏も見事アイルランド魂を会場に響かせてくれました。

プログラムが進み、私は声の限り歌いまくり、いよいよ終曲「歌って愛して」。アンコールがあり、再び舞台へ。1曲目「風の中のレクイエム」を歌い、さて本当に最後の曲「歌にありがとう」を歌おうとしましたが、ハプニングが。イントロのピアノが聞こえないのです。というより劉さんが弾かないのです。バックがごそごそとして一瞬私は何事が起こったのかと。突然、安田さんはじめバックの5人が私に花束を渡してくれたのです。「1年間ご苦労さま。35周年おめでとう!」と。一緒にやってきたミュージシャンがこんな風にこのコンサートを思ってくれていたことに私は嬉しくて、不覚にも涙、でした。

その後、「歌にありがとう」では、この全国ツアーで初めて、スタンディングオベイションが会場のあちこちで起こり、たくさんの拍手のなか私たちは、再度幕前に出て挨拶をし、鳴りやまない拍手のなか「35周年記念コンサート全国ツアー」のすべての幕が下りました。今、私は充実感でいっぱいです。35周年コンサートを支えてくださった皆さんに心から感謝いたします。ありがとうございました。

明日は、「35周年打ち上げ交流パーティ」の模様をお伝えできればと思います。

横井久美子
2004年11月23日


















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