Kumiko Report 1/22/2005
私はまだ怒っている!

20日付けレポートで、前日19日のNHKニュースで一方的な自己弁護の報道をしていることに対し、NHKに抗議電話を入れたレポートを書いた。けれど、何ということでしょう!NHKはその日20日も同じニュースを流し、昨夜も7時と9時のニュースで同じ内容のニュース。(もっとあったかも知れませんが)。私は、怒りと共に唖然として「NHKは狂っている」と思った。

夜7時のニュース直後にNHKに電話を入れた。が繋がらず、8時にも8時半にもかけても繋がらず、「やっぱり私みたいに怒って電話している人が多いんだ」と主観的に納得。でも怒りは収まらず、一昨日の手法で、今朝9時きっかりにNHKに電話した。「NHKは、内部告発の話題は出さないで、同じ映像を何日も流し続け自己弁護し、狂っているとしか思えない。あなたもそう思いませんか。海老沢会長が辞任するそうだけど、やっぱり受信料を払うのをやめます。」と一昨日より丁寧に視聴者コールセンターの女性に話した。

私が「NHKは狂っている」と思ったのは、ニュース番組なのに、19日の記者会見の同じ映像、同じ主張を垂れ流していること。だから、長井デスクの内部告発や朝日新聞側の言い分は、なにも報道していない。こんな一方的な誹謗中傷で自己弁護を繰り返して、これは公共放送?こんなのあり?狂っているとしか思えない!朝日新聞を読む人より、NHKのニュースを見る人の方が圧倒的に多いのだから、NHKは、ヒットラーの『嘘を100万回言えば本当になる』と思っているのでしょう。

でも、こんな狂ったニュース番組を、海老沢会長とその手下たちは、自分たちでカメラを回して編集してつくっているのではないのよね。この番組は、彼らに命令されて現場の職員がつくっているのです。昔、アメリカのフォークソングで「橋をつくったのはこの俺だ」という歌があったけれど、この歌の逆で、現場の人たちはいったいこの番組づくりのその時間、どんな想いでいるのでしょう。全く仕事に誇りは持てないでしょうね。

私は、こういう時、この番組が生放送なら、ニュースを伝えている畠山アナウンサーが「〜と、私はNHKのアナウンサーとして海老沢会長の命令で伝えていますが、私個人は、こうした報道の仕方は間違っていると思いますし、放送法第3条にも反していていると思います。」と言ったら面白いなぁと思う。生番組は決定的に出演者がその時間の王様なんだから、言ってしまったらもうあとの祭り。例えそれで、畠山さんがNHKを追われても、きっと素晴らしい仕事が待っているでしょう。長井デスクだってご自分の職をかけて内部告発したのだから。NHKの各部署でそうした人が、海老沢体制に「NO!」と言う人が出てほしい!

こういう時期、いったいNHKの労働組合や良心派は何をしているんだ!という意見を言う人もいるけれど、やはり、人が何をするかではなくて、自分が何をするかということで、人を責めたり、求めすぎてはいけないと思う。私は、怒りが続く限り、怒っていようと思う。

でも、ふと、見方を変えたら、怒りが続かないような気もする。というのは、NHKがあれほど一方的な自己弁護をしてニュースを流しているのは、NHKと安倍、中川両氏が、いよいよ追い込まれて焦っている証拠かなとも思ったのです。この番組改ざん問題をあまり深く知らない人が、このNHKのニュース番組を見てどう思うか。私は、あまりにも、安倍、中川両氏がこの問題で画面に何回も出てくるので、逆宣伝になり、多くの人は、「多少の言葉使いの誤りがあったとしても、この二人はやはり政治的圧力をかけたんだなぁ」という印象を持つような気がする。

だから、今は、「やれるだけやってごらん!吉とでるか凶とでるか、人々はそんなに甘くないよ!」という心境になって、怒りは収まりつつある。ただ、こうした報道を続ける限り、私は、NHKに抗議電話をするつもり。だって私は、このNHKの電話にはとても愛着があるのです。なんとびっくり、NHKの代表電話03-3465-1111は、私の事務所の電話042-573-3465と同じ電話番号なのです。だから、今日は名古屋に行き、しばらくNHKを見る時間はありませんが、気がついた時は、どんどん電話をかけますよ!

横井久美子
2005年1月22日

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