Kumiko Report 2/8/2005
山口市〜柏市へ

2月6日、山口県教職員組合主催の「女性のつどい」で歌いました。実は、「戦車は動けない」の頃から横井に注目していたという熊野委員長が、7年間の委員長退職記念に、権限(?)を行使して企画してくださったのです。「個人的趣味ですので『横井ってWHO?』という状況です。」というご連絡を頂いて、実は心配していました。そうだよねぇ、横井事務所のファン名簿を見ても、山口県には3,4人しかいないし、、。山口県って今まで行ったことあったかなぁ、、、と、不安でした。

ところが、5日のコンサート前日、10人ほどの先生方と、それはそれは素敵な料亭で交流会をしてびっくり、、、。40代前半の女性の方が多かったのですが、「私は、高校生の時、横井さんのレコードコンサートをしました。」「新宿の横井事務所の隣で行われたライブに行きました。」「20年前、防府市でコンサートありましたよね。」という方がいたのです。

特に、高校生の時に「横井久美子ハノイに歌う」のレコードコンサートをしたという話には感激しました。そのレコードは、その高校の先生が生徒に紹介したのだそうです。そして、それを高校生の時聞いた生徒が今は先生になって、こうして私の前に生き生きとした顔をされて座っているのです。



翌日は、数少ない横井事務所が声をかけたアイルランドにご一緒に行かれた方々も来場され、また先生方の奮闘も実り、会場がいっぱいになりました。私の歌う前に、高校二年生の木下徹君が歌いましたが、とても素直なやわらかい歌声で、時代を表現できる素晴らしい才能を感じました。音響は地元の亀山先生がされましたが、以前、笠木透さんに「お金を取れ!」と言われたというほどの腕前の持ち主で、本当にいい音をつくってくださいました。

コンサート終了後のサインセールでは、たくさん本やCDが売れました。サインセールをしていたら、2枚目の「おいで一緒に」のLPを持っていらしたご夫婦がいて、「夫が学生時代から、横井さんのことを、僕の理想の女性だとずっと言っていたのですよ。その方に初めて会いました」と言われてしまいました。終了後、飛行機で羽田に帰り、その夜は、浜松町のホテルで宿泊。

翌日7日は、千葉県柏市の地域の労働組合の主催で「守ろう憲法!平和のつどい」で歌いました。1部は、佐藤鋼造先生(千葉県憲法会議事務局長)のお話。 2部が平和コンサート。会場のアミュゼ柏は、400名の素晴らしい小ホールです。1部の佐藤先生の憲法についてのお話は、とても分かりやすく、特に「日本国憲法は、国民に義務を課すものではなく、国民のために、国家権力を規制するものである」という言葉がとても新鮮に響きました。

今回の私の出演は、昨年11月21日の35周年記念コンサートを聞かれた方の強力な推薦でしたが、多分、普段の集会と違って労働組合としては大胆な企画だったと思います。
私も内心中高年の男性ばかりが参加するのでは?大丈夫かな?と心配しましたが、女性も多く、また、男性も含め一緒に歌う歌は、大きな声が会場に響きました。そして、プログラム後半の「死んだ男の残したものは」からは、横井ユニットの音がグングン会場に浸み込んでいくのが、気持ちよい程感じら、音楽的にとても充実感を感じたコンサートになりました。

その表れでしょうか、参加人数に対して、びっくりする程、CD,本が売れました。特に、12000円の高額な「VIVA KUMIKO」が完売になり、サインしていて驚きました。その理由は、あまり横井の歌を聞いたことがない人たちが集まっていたのか。あるいは、逆に、LPを持ってらした古いファンの方が多く、CDになった「VIVAKUMIKO」を買われたか。また、柏市の方たちはお金持ちの人が多いのか不可解でした。でも、その日は、輝き隊のメンバーがたくさん販売の応援に来てくださったから、きっとその販売方法がよかったのでしょう。

山口市のコンサートも柏市のコンサートも本当に素敵なコンサートができました。日本中どこに行っても素敵に生きている方々に出会います。私は、なんでこんなに多くの素敵な方々に出会えて、支えられているのだろう?と、不思議に思ってしまいます。そして、幸せでいっぱいになります。本当に幸せな歌手人生の36年目のスタートをきっています。
山口市の皆さん、柏市の皆さんありがとう!

横井久美子
2005年2月8日

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