Kumiko Report 3/22/2005
医者に行けない!

ベトナム報告No3のハノイの出来事をかこうと思いながら、今日一日、アタフタしている自分が自分ながら「変な人」と思って、、、。笑ってください。

1月中旬から薬を飲んでいるのに、花粉症がチョウひどくて、鼻血が出たり、夜中に水が垂れてきて眼が覚めたり、熱っぽくなったり、涙で眼の下が腫れてきたり、私の美貌は衰えるばかり。昨日は、西友の資生堂で1万円の美容液を買った。もうこのままでは、川崎の事前交流会の後半戦はできない!起きたら今日はゼッタイ医者に行く!と、決意して起きる。ベトナムではすっかり治っていたのに!

放射能被害に備えて、自宅に核シェルターを造るなどという話題があるけれど、そんなことより、いよいよ花粉シェルターまがいの家を造らなかったら生きてゆけない。東急ハンズの広告に、花粉を遮断するカーテンが出現していたっけ。それより、これって杉を無計画に植林したり、自動車を売りっぱなしにして、大気汚染を放置してきた国の責任ではないの!自分の過失でもないのに、健康な生活が送れないなんて。

と怒りながら、医院が開くまで時間があったので、ベトナムに行っている間部屋に入れていた君子蘭が見事に咲いたので外に出したりして少し掃除。綺麗だなぁ、花はいいよね。花粉症は関係ないのかしらなどと考えながら、仕事の手紙を4通書いて、さて出かけようとしたら電話。

昨年、記念コンサートのスタッフをしてくれていた斉藤良三さんが、「ベトナムどうだった?」。実は、彼は、私の1994年のベトナム公演に同行し、今では、ビーク・ホーンさんの日本側マネージャーのような役割。いろいろベトナム人気質をあれこれ話すうちに話が盛り上がってお昼近く。じゃーもう医者は午後から。

お昼を食べて、さて出かけようとすると音楽センターの櫻田さんから電話。私は、彼女に5月に発売するDVDの著作権使用料の申請をお願いしている。彼女曰く「『ベンセレモス』と『何という胸の痛みだろうか』と「アマンダの想い出』の3曲の著作権使用料を管理会社が1曲10万円と言っているのですよ」「他の曲で、会社によっては、無料のところもあるのに、なぜ、その金額が出てくるのか私は納得できないのですが、、、」

私も納得できない!その値段は不当だ!それも3曲ともチリの歌。「ベンセレモス」は人民連合の歌、「何という胸の痛みだろうか」はビオレータ・パラの曲、「アマンダの想い出」はビクトル・ハラの曲。どういういきさつで日本の管理会社がその楽曲の管理を任されたが分からないけど、管理しているその人たちは、「人民連合」や「ビオレータ・パラ」や「ビクトル・ハラ」の何たるかトーゼン知らない人達だ。(知らなくてもいいのだけれど) 日本人の音楽家の著作権使用料は、結構、統一され透明性があるのに、海外の楽曲の使用料算出基準はぜんぜん不透明。管理会社が勝手に値段を決めている。こうした法律が整備されていない。まじめに申請した人がバカみたいな仕組みになっている。

だんだん私も怒ってきて、花粉症でボーっとしていた頭が回転してきた。早速、音楽家ユニオンに電話をして、事情を話す。「不当な値段だけれど、ない話じゃないですね」という返事。次は、AALA(アジア、アフリカ、ラテンアメリカ)連帯委員会に電話する。「チリには連帯委員会みたいな組織はない?」 1974年に故アジェンデ大統領夫人を招聘した団体だが、今はないそうだ。そういえば、アジェンデ元大統領の娘さんのイザベルさんは、現在チリ下院議長をしている。ソング&エッセイ「歌って愛して」の20ページに一緒に並んでいる。スペイン語ができる人がいたらイザベル・アジェンデさんにメールを送りたい!(アドレスは分からないけど)

などなど、怒っていたら活発に頭が回転し、そのせいか花粉症の症状は軽減し、私は、あっちに電話をしながら、その間に、アップルパイを作り、こっちに電話をしながら、ひじきの煮物を作り、友人の林さんのホームページを覗いて、http://blog.livedoor.jp/hysytk/ 「里山にでかけ土筆を採り、おひたしを作るなんて優雅な生活をしているのね。たんたんとした文章もいいし、、、」と感心したり。

という訳で、今日は、やっぱり医者に行けませんでした。

横井久美子
2005年3月22日


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