Kumiko Report 5/10/2005 |
30周年記念式典 30日、いよいよ南北統一30周年記念式典の日。朝、6時15分にホテルのロビーに集まり、私達はバスに乗ってレ・ズアン通りのメイン舞台へ。昨夜到着した本多勝一(ジャーナリスト)さんと古田元夫さん(東大副学長)が加わり日本人は4人に。ベトナムは今乾季で、空は晴れ渡っている。
私達は、正面に人文字のパネルが見える、中央の階段席に案内された。7時から式典が開始され、首相はじめ挨拶が続くが、通訳がそばにいなくて、何をいっているのか分からない。1時間後、パレードがはじまる。正規軍に始まり、民兵、女性兵士、民族解放戦線などが次から次へと目の前を通る。人文字がとても綺麗で感心する。こういう時は、ホンモノの戦車などがパレードするのだろうけれど、紙の戦車が出てきたのが面白かった。私自身は、ゼッタイ人を殺す兵器のパレードを観る側に居たくないので、とても良かった。
その後は、この国を支えているいろんな産業の人々が登場。観光、鉄道、航空、消防、農民、少数民族、宗教者、学者、女性、大学生、障害者、高校生などなど。最後に子どもたちが出てきて踊って終了。この国はいつも最後は子どもが出てきて〆るような気がする。子どもが未来を創るからなのだろうか。
この30周年記念式典には、日本からもたくさんの方達がツアーできていたが、一般の人は厳しい規制があり、近づくことができなかったようだ。私達の一番前には、キューバのカストロ首相の弟やタイやラオスからの国賓が来ていたようだけれど、そういうことに関係あるのか、私には定かではない。20周年、25周年の式典とはずいぶん違って、厳しかったようだ。でも、テレビでは、ずいぶん報道されていたようで、「横井さんの顔が何回も写ったよ」という人もいた。 夕方からは、ホーチミン市主催の国際代表団の交流夕食会があり、私たちも4人が参加。元世界平和評議会議長のインド人とか、フランスのジャーナリストとか、次から次へと、前に出てきて、30年前のベトナム戦争反対に関わった経験などを話した。欧米人は、よく発言する。日本人は、「あの話しぶりは60年代のアジテーションだね」などと言って静かだった。この夕食会のあとは、朝の式典の場所で各国の芸能の披露が行われたが、私は疲れていたので参加せず、ホテルで休んだ。5万人もの人が集まり、特に、最後のベトナムの太鼓がダイナミックで素晴らしかったそうで、とても残念だった。 横井久美子 2005年5月10日 |
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