Kumiko Report 9/20/2005 |
嬬恋村から水上町へ「楽座」行脚 9月18日、「嬬恋村へよっておいで30人組」の主催で「春秋楽座」。組長は、長野県戸隠、新潟県寺泊と組長を歴任していただいている高橋剛さん。 「平成の大合併に飲み込まれず、自立(自律)を選択した嬬恋村でふるさとの交流を」と、全国を「市町村合併問題」の講師として飛び回っている高橋さんの熱い想いが実って群馬県嬬恋村で「楽座」が実現。ペンション「まほうのじゅうたん」を会場にする予定が、参加人数がおおくなり、急遽、会場を変更。東京、千葉、埼玉、新潟、群馬と各地からたくさん集まっていただきました。 高橋さんは、前夜から泊り込み、送迎や宿泊の手配で大変。その上、会場を少しでも手作りにと、「鎌がないものですからはさみで野草を集めるなど」して、写真でご覧のようなススキや野の花が飾られてとてもいい雰囲気に。お天気もよくて、広いガラス窓からは太陽がサンサンと降り注ぎ、窓から見える外の緑が目に美しく、私は、とても気持ちよく歌うことができました。 コンサート後は、「まほうのじゅうたん」に戻り、オーナーの伊藤さんご夫妻のこれまた手づくりの美味しい夕食。コンサート参加者や「輝き隊」の皆さんと夕食を囲み、話に花を咲かせながら、美味しくて美味しくて、私は、しばらく「身動き」出来ないほど、夕食を食べてしまいました。 翌朝は、万座鹿沢口駅から吾妻線の鈍行列車にのって、渋川駅で乗り換え。40分も待って、こんどは上越線に乗って水上へ。新幹線や特急列車でなく、田んぼの稲が黄色に色づき、山の緑を見ながらの列車の旅はのんびりしてとても楽しい。 さて、9月19日、「水上夢工房30人組」は、朝倉夫妻が10年前、この地にペンション「夢工房」を建てられて以来、今回で5回目。朝倉夫人薫さんが「今回ほど、久美子さんへの思い出の深い人たちの集まりは初めてです。この出会い、ふれあいの仕事がやめられません。感動をありがとうございました」と、書いて下さったように、私も、歌手としてとびっきり誇らしい出会いを、この「水上夢工房30人組」は作って下さいました。今回は、私のライブでは珍しく(?)男性が半分位いらして、ドキドキでもありましたが、、。 とびっきり誇らしい一つ目は、33年前、米軍の相模原補給廠からベトナムに送られるM48戦車を、市民が100日にわたって阻止した戦車阻止運動の中心にいらした神奈川県相模原市の方々が参加されていたことです。もちろん「戦車は動けない」を歌いました。そして、DVD「歌にありがとう」の映像や「ゆるゆるふっくり」に書いたように、おやこ劇場の子どもたちに「自分たちの街の誇りとして」その戦車阻止闘争が受け継がれていることをその方たちに伝えました。 二つ目は、「どうしたら横井久美子の歌が聞けるのだろう」とズッと記事を切り抜いては集めていたという埼玉県の高校の先生。「やっと会えた」と、この方も自分の街でこうした手作りのミクロライブ「春秋楽座」をしたいと目を輝かせていました。 三つ目は、私の大学時代の同級生でいまは、大学の先生をしている方のお知り合い。昔話に花が咲きました。 さて、最後は、これこそとびっきり誇らしい方。 「1998年6月15日。『♪うたって〜あいして〜』と、横井久美子さんの「歌って愛して」を簡易プールの中で、呼吸法の代わりに歌っている私。そう、5人目の”道”の出産の瞬間です。」と、神奈川北央医療生協の機関紙に書かれた加藤郁子さん。 彼女は、5人の子どもをラマーズ法で出産。2人目の子どもさんから5人目までの出産に、いきむ代わり歌をうたう出産法で、脇でご主人がギターを弾いて伴奏する中「歌って愛して」を歌いながら出産されたのだそうです。3人目からは、水中出産。4人目は、逆子で難産。そして、5人目は、家族中が見守る中での出産。 こういう素晴らしい生き方(出産、子育て)を選ばれる方がこんなに身近にいて、それも、その歌に「歌って愛して」を選んでくださったとは。そして、最後の5人目のお子さんを家族中で見守るなかで出産されたお話は、感激であり感動です。これほど人間の「いのち」の素晴らしさを子どもたちに教え、また、完璧な性教育があるでしょうか。 加藤さんは「この少子化の時代に5人も生め、核家族で共働きをしながら子育てできているのだなあと思います。職場の理解、保育園、学校、学童、地域のネットワーク、家族の協力と、どれも欠かすことのできないもので、感謝の気持ちでいっぱいです」 |
嬬恋村にて 上越線 渋川駅 (赤城山と榛名山の間) 水上町 ペンション夢工房にて 加藤郁子さん |
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今回、中学3年生になった”海”ちゃんと7歳の”道”ちゃんも楽座に参加。そして、楽座の最後は、加藤さんに出ていただいて、出産応援歌「歌って愛して」を参加者の方全員と大きな声で歌って終了しました。 群馬県の二つの楽座を終え、本当に、ナントいう充実した幸せな2日間だったのだろうかと、主催して下さった方、参加して下さった方に感謝の想いをいっぱい胸にして帰宅しました。 横井久美子 2005年9月20日 |
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