Kumiko Report 12/13/2005 |
平和のためのコンサート 12月11日、非核・平和都市宣言をしている西東京市で、「平和のためのコンサート」がありました。主催は、非核・平和をすすめる西東京市民の会。当日は、会場の市民会館に早くから「市民の会」のメンバーや市の担当者が集まって丁寧に準備してい,ました。私も、リハーサルのため10時半に会場に着き、心配していた音響もリハーサルでバッチリ。 午後二時、若い女性の司会で開会。私は、主催者と市長の挨拶を聞きたいと思い会場に座り、オープニングの素晴らしい保谷和太鼓を聞いていました。主催者の女性の方や市長の挨拶は、日々の暮らしを大切にし、平和な街、平和な地球で生きていきたいという思いが伝わってきました。今まで入場者もなかなか集まらないとは聞いていたけれど、500名のホールの半分くらいは埋まりつつありました。このところ、私は、11月20日の「成功」に気をよくし、春日部の春秋楽座などの演奏も、心穏やかながらエネルギー全開なので、今日も気持ちよく歌えるーーと余裕。 その後、韓国、朝鮮民族打楽器グループ「ケンチャナヨ」の演奏。西東京市の平和事業として、広島、長崎の平和式典に派遣された若者たちの報告と歌。「なごみ」の演奏。休憩を挟んで、広島、長崎でもご一緒した岡史明さん率いる「SAMURAI」の演奏。そして横井。市と市民がいっしょになり、こうした手作りの企画を続けていることに私は感心しました。 ところが、しばらく楽屋にいていよいよ私の出番になり、ステージに出てみると、参加者が半分くらいに減っている。2時から5時までという時間が長すぎたのか、休憩の時にかなりの人が帰ってしまったようだ。今回初めてプロを呼んだというのに、、、、。私の前の「SAMURAI」のメンバーは、「きっと休憩の時みんな帰ってしまい、私たちの時はお客さんがいないわよ」「いや、今回は僕たちのあとに横井さんがいるからダイジョウブ」という会話があったそうだが、私はその「プロ」の役割を果たせていなかったなぁー。お客の多くは、出演者の関係者かもしれない。関係者は関係する人が終わると一緒に帰ってしまうでしょうね。私にもかなりの「関係者」に来ていただいていましたが、、。 ただ、そういうことに動揺することもなく私は、演奏はとても気持ちよく出来ました。「私の孤独」「あくび」「死んだ男の残したものは」「里の秋」「にんげんをかえせ」を歌い、特に、久しぶりに「死んだ男の残したものは」を心ゆくまで歌いました。年配者も多かったので「里の秋」は、歌にまつわる話し丁寧にしました。(そうそう、「死んだ男の残したものは」は、最近、ホームページの投票で久美子ソングベスト3になっています) このところ、春秋楽座など、小さいところは小さいなりに、よみうりホールなど、大きいところは大きいなりに、満席状態で歌ってきているので、客席が淋しいというのは、久しぶりの経験でした。でも、人間関係が希薄になっている今、たとえ無料とはいえ、会場に足を運ばせるのは、とても難しくなっているのだと思いました。 でも、私は、そうした時代だからこそ、ステージから、客席から、生身の人間が発するメッセージの交流の場(ライブ)、市と市民が一緒に平和を願う手作りの企画こそ大切にしたいと思います。今回は、集会づくりについていくつか学ばせていただいた「平和のためのコンサート」でした。主催者の皆さん、プロとして集客のための力になれなくてゴメンナサイネ。 これから私は、名古屋、大阪に出かけます。名古屋は打ち合わせ、14日は大阪地裁で10時半から、原爆症認定訴訟の結審が、全国のトップを切ってされるということで傍聴に行きます。 今年も終わりに近づいてきましたが、まだまだすることがいっぱいありますね。皆さまもどうぞお元気で! 横井久美子 2005年12月13日 |
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