Kumiko Report 1/20/2006 |
「ともしび50年のベスト10」 昨年、12月23日付け朝日新聞に嬉しい小さな記事が出ていました。 「ともしび50年のベスト10」(04年同店集計) 1、灯 2、芭蕉布 3、カチュ-シャ 4、さとうきび畑 5、見上げてごらん夜の星を 6、百万本のバラ 7、私の愛した街 8、アムール河の波 9、いい日旅立ち 10、ふるさと 50年というと1954年からの集計ですね。「私の愛した街」を日本に紹介したのは、1975年ですから、50年間で7位とは嬉しいです。 実は、私は、「うたごえ(運動)」と関係が深いようにカンチガイされているけれど、「うたごえ喫茶」というところに出演した経験はほとんどないのです。17日、「さんたま屋」と名づけられた国立のさんせいホールでの「うたごえ喫茶」にゲスト出演しました。 この「さんたま屋」は、私が国立音大の学生の頃から旧知の三多摩青年合唱団が主宰していて、さらに、さんせいホールは、「春秋楽座inくにたち」をはじめ、私の日々の練習スタジオとしても借りているホールなので、お礼の意味も込めて出演。ヤー、感心しました。みんなスゴーク次から次へ歌を一緒に歌うのですね。スゴーイパワーに圧倒され、また、いろいろ考えさせられました。 「カラオケ」は、エコーを効かせ、歌う人がプロっぽく聞こえるような仕組みで、歌う人は一人。だから、その人の思い入れをたっぷり入れて歌う。「うたごえ」は、エコーもなく、伴奏もピアノやギターやアコーディオンで、リーダーもいてともかく、一緒に大きな声で歌う。 「個人と集団」、「エコーとなま音」、「リーダー有りと無し」、歌い方の「思い入れ有り無し」などなど。歌詞を見るのは、「うたごえ」も「カラオケ」一緒。普通の人々が音楽を楽しむというこの二大音楽文化スタイルは、比較してみるとちょっと面白そう。ただ、この大それたテーマを深く考えるには、もっと勉強しなければできないが、興味深い体験だった。 今回の「さんたま屋」に限らないけれど、時々、私が歌っていると小さい声で一緒に歌う人がいる。私がマイクを使わない生のライブの場合、最初、私は、自分の声がどこか建物の隅で共鳴して聞こえてくるのかな?と不思議に思っていた。特に、男の人の声の場合は紛らわしい。歌いながら、どうも違うようだ。どこから声が聞こえてくるのかと考えて、ルバート(自由にのばしたりして歌う)で、普段より余計に伸ばしたりしていると、「テキ」はひっかかる。間のところに飛び出してきて私は、ニヤリとする。いずれにしても、一緒に聞いているお客さまに迷惑でなければ、構わないのですが、どうぞ、私はそういうイタズラをしますので、一緒に歌う方は用心してくださいね。実は、「さんたま屋」でもニヤリとした場面があったのです。 横井久美子 2006年1月20日 |
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