Kumiko Report 2/24/2006 |
横浜文化体育館で歌う 23日、「変えよう!あたたかい市政へ〜トーク&フォークの夕べ」に出演しました。この集いは、3月26日投票の横浜市長選に立候補された松川康夫さんを励ます集いで、3000人余の人々が参加しました。横井ユニットは、広い場所ということで、安田さんのギター、杉田さんのバイオリンに加え、新たに木村啓太郎さんというボストンのバークレー音楽院出身の若いパーカッショニストを入れて臨みました。 実は、1ヶ月前、この出演依頼がきた時、「横浜市長を励ます集い」と聞いて、私は、現中田市長の陣営からの依頼と思ったのです。自治体などの文化企画で、プロダクションによる入札方式の問合せも時々ありますので、その類かと思った訳です。それで、中田市長なる人はどんな人かとホームページで調べてみたら、彼は、41歳、松下政経塾出身のバリバリで、評論家の櫻井良子さんが熱烈な推薦をしている。テレビ番組では、憲法を変えて自衛軍を持つべきだという発言をしているのです。 私は、この36年間、「戦争をしてはダメ!」と、戦争大嫌い人間として歌ってきたのだから、やっぱり、どれだけ人が集まる場所であろうと、どれだけギャラをくれようと、自衛軍を持つべという考えの人の応援の場には行けないヨなー、と思いました。ですので、調査後、早いほうがいいと思い、お断りの電話をしたら、「実は、その反対なんです」と言われて、びっくりするやら、一安心するやら。ちょっとしたドタバタ騒ぎでしたが、候補者がその時点で決まっていなかったのが、その原因でした。 17日、「市民のため市長をつくる学者、研究者の会」から要請を受け、海洋学者の松川康夫さんが立候補されました。当日は、私の歌の間に松川さんをお迎えし、トークの場面もありました。なぜ海洋学者になったのか? 立候補を決意された気持ちは?など伺いました。私が一番感銘を受けたのは、私の次の質問の答えでした。 「前回の東京都知事選の時、たくさんの学者・文化人が立候補を打診されたそうですが、石原慎太郎に対抗して立候補する著名な人が出なかった。私たちは『時代のカナリア』でなくてはいけないのに、50年先、100年先を見て、社会を考える志の高い人がいなくなったとその時思ったのです。ですので、横浜市で松川先生のような方が立候補されて、感激です」 「いやー僕は、目先の損得に疎いんですよ。でも、雷ってあるでしょ。あれは、突然ピカッと光ってドカーン!と、雷が落ちたというように見えるでしょ。これが違うんですね。雷のエネルギーは、たくさんのエネルギーが、何回も何回も目標にむかい、その筋道をつけて、筋道がつくと最後にドカーン!となるのです。それまでに、目標に届かないで無くなるエネルギーもいくつかあるのですよ。ですから、私もその目標に届かないエネルギーかもしれないけれど、いつかドカーンがくると思ってやってるんですよ」 いい話ですねぇ。こんなふうに、松川先生とのトークは、会場からも笑いがたびたび起こり、候補者の素晴らしさを皆さんと共感できる場になりました。これは、きっと質問者もよかったと自画自賛していますが、それ以上に、この企画を進行して下さったスタッフの方々が、とても優れていたと思います。こういう集会では、無視されがちな音響、照明にも力を入れて下さったし、他にも、例えば、3000人も集まった大会場でありがら、会場から保育士さんなど、各分野で働く方々が声をあげると言う場面を作ったり、最初と最後は、フォークグループが参加したりと、進行にも感心しました。 ところで、輝き隊は、最後まで、大会場の中、高橋さんと前田さんが物品販売をしてくれました。終了後、音響も、照明もよくていいコンサートだったねと、3人とも満足して乾杯。随分おしゃべりしていたのか、帰宅をしたのは、午前1時を過ぎていました。でも、たくさんの皆さんに喜んでいただいた手応えがずしりとあってとてもいい気分でした。 横井久美子 2006年2月24日 |
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