Kumiko Report 3/17/2006
支援金贈呈&ベネズエラ

16日は、午後1時15分から東京地裁で原爆症認定裁判の弁論があって傍聴しました。東京以外の各地の裁判所で行われた証人尋問の成果をわかりやすく弁護士が話されました。愛知、大阪、広島などの裁判所で、多方面にわたる専門家がいかに国の認定基準がいい加減なものかを見事に論破された内容を聞いたのです。(この内容については、立命館大学の安齋育郎先生がとても面白い比喩を使って論破されたので、別の機会に報告します)

小学生が一人傍聴席にいて、「おやっ」と思いましたが、中川先生の息子さんで、先生いわく「小学生にも分かるような話でないと裁判長を説得できない」ので聞いてもらったそうです。ナルホド。判事は法律の専門家ではあっても、放射能の専門家ではないので、そういうシロウトでも分かるように伝えることも戦術の一つなのだと納得しました。法廷横井組もこの日は、4人(田中、高橋、前田、横井)参加しました。この後、場所を移して報告会があり、ここで、CD「にんげんをかえせ」の3回目の支援金贈呈式をしました。

そして、この日は、夕方から「訪日ベネズエラ代表団歓迎レセプション」が、麹町のエデュカス東京で行われ参加しました。7年前に大統領になったウーゴ・チャベス大統領の本「ベネズエラ革命」の本も読んでいたし、、、。その前に、ちょうどアイルランドのテレビクルーがチャベス大統領の番組をつくるために大統領官邸に入っていた時、クーデターが起こり、官邸内側からの様子をつぶさに撮影していたドキュメント番組を見たのです。その後、NHKが同じような番組をつくったのですが、比べ物にならないくらいアイルランドTVの番組がヨカッタ記憶があります。

それよりなにより、来年、女性大統領の生まれたチリに行こうと思っている私は、いまアメリカの新自由主義とたたかう南米に好奇心いっぱいで、チリに行くついでにベネズエラに行けないかしらと思ったのです。
2006年 3月12日 (日) の読売新聞の記事を紹介します。
「1月のチリ大統領選決選投票で当選した中道左派のミッチェル・バチェレ前国防相(54)が11日、同国初の女性大統領として、首都サンティアゴ郊外のバルパライソの国会で就任宣誓し、公約通り20人の閣僚のうち国防相を含む半数を女性とする新内閣を発足させた。任期は4年。バチェレ氏はピノチェト軍政時代(1973〜90年)、空軍大将だった父親が拷問で死亡、本人も社会党員として拷問を受けた経験を持つ反軍政の象徴的存在。同日夜、サンティアゴの大統領府で国民に向けて行った就任演説では、12日が父親の命日であることに触れ、「過去は決して忘れてはならない。過去の過ちを繰り返すことなく、より公正で平等な明日を築きましょう」と呼びかけた」

AALA(アジア・アメリカ・ラテンアメリカ連帯委員会)の招聘で訪日された方は男性二人。全国18ヶ所で歓迎レセプションが開かれるそうです。お二人と話しながら私は、私がわずかに知っているスペイン語で「おいで一緒に」を歌い、「私のスペイン語で意味がわかる?」と聞いたら、「とてもよく分かる」とホメテくれました。ホントとは思えませんが、、。日本のうたごえの大熊啓さんがギターでベネズエラの第二の国家といわれる歌を歌って歓迎されました。どんな場にも歌があるっていいですね。

横井久美子
2006年3月17日

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