Kumiko Report 3/30/2006 |
235回春秋楽座 3月25日、第235回目の春秋楽座。主催は、「子ども達に平和な未来を!北央医療生協30人組」。会場は、神奈川県相模原市のさがみ生協病院の一室。テレビなどが置いてある部屋を皆さんで綺麗にし、お花を持ち寄りステキなコンサート会場ができました。集まった40人余りの方々は、看護士さん、検査技師さんなど病院で働く人たちと医療生協を支えている地域の人達。 いつものように始めたら、横井久美子を知っている人ばかりじゃないのに、最初からもうスゴイ反応でビックリ。「自転車に乗って」は大笑い、大喝采。しっとりした歌では涙、涙。話せば話すで頷いたり、相槌がでたり。打てば響くような反応の良さに、一曲一曲を本当に気持ちよく歌うことができました。コンサートが終了して、この明るい反応は、何故だろうと考えました。そして、答えは、この楽座が同じ職場の有志4名が企画し、その職場の中で開かれたということでした。 私の演奏活動の出発点は、函館の労音でした。その頃の労音は、会員100万人を目指していて、職場、地域、学園のサークルを基礎に会員がいて、職場の中でよく職場例会というコンサートをしました。70年代、80年代は、職場のサークルにあるいは組合に「力」があり、職場のなかに「他人」が入ることができたのです。同じ職場で働く人同士が、その働く場所で音楽を楽しむ。そんなステキなことが出来た時代でした。 それを思い出したのです。北央医療生協30人組の明るさは、職場の在り様やその中で働く人々のつながりの反映です。組長は、以前ご報告した5人のお子さんを「歌って愛して」と歌いながら出産された加藤郁子さん。彼女は、医療生協の事務局にいて、一番そうした働く仲間のつながり(連帯)を考えている人。また、企画をされた他の3人の方達も、国立の楽座に下見にくいらしたり、私のCD,本はみんな持っているという方達。加藤さんは、医療改悪など病院の職場の中もトテモ厳しいのよ、と言われるけれど、それでも、こんな楽座を開催して下さった。 考えてみれば、235回もしている春秋楽座を職場の中でできたのは、数回しかない。また、こんな楽座をしてみたい。北央医療生協30人組の皆さん、本当にありがとうございました。 横井久美子 2006年3月30日 |
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