Kumiko Report 4/9/2006 |
国立の駅舎と桜 国立市のシンボルは、桜と三角屋根の駅舎。大正15年に建てられ、80年も可愛い姿のまま街のシンボルとなっている。 この駅舎が、JRの複線化のため取り壊される。環境条例を掲げて当選した上原ひろ子市長はじめ市民は、移築してもなんとかその姿を残したいと願っているのだけれど、自民党など野党が反対している。 もし、野党が移築費用をOKしなかったら、国立の満開の桜並木と三角屋根の駅舎風景は、今年最後になる。私の中学時代の恩師も、国立音楽大学卒でしたが、国立駅を降りると、何もなくて、音大の建物がすぐ見えたと言っていたことを思い出します。その時もこの駅舎は立っていたのだと。この小さい駅舎だからこそ、国立は高層ビルの似合わない街をつくっている。 駅舎の後ろに見える高層マンション建設の時も、市民は反対運動をしましたが残念です。 その後も大学通りに巨大高層マンションが建設され、反対運動がおこりました。東京地裁では、桜の木の高さ20メートル以上の建物を撤去するようにという判決が出され、高裁でその判決が覆されました。そして、先日、最高裁判所は、建物の高層部の撤去は認めませんでしたが、市民の環境権を初めて認める画期的な判決を出しました。駅舎もまたそうした環境権のシンボルの一つです。40年以上もこの美しい街に住んでいるので、私も、駅舎を保存したいと願っている一人です。 横井久美子 2006年4月9日 |
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