Kumiko Report 6/5/2006
岡山で歌う

6月3日、飛行機で岡山空港へ。その夜、大正時代に出来た禁酒会館で、尾崎ツトムさんが主宰する音楽集団「木々の緑、風そして人々の歌」のマンスリーライブ LIVE=LIFE VOL.84で歌いました。



尾崎さんは、次のような案内を皆さんにしてくれました。「♪6月のゲストは、わが国の代表的シンガーソングライターのお一人、横井久美子さんです。ベトナム・ネグロス・南アフリカ・ニカラグァ・アイルランドなど海外との交流、国内では薬害・公害・差別と闘う人々への支援など、行動するミュージシャンとしての姿勢は一貫しています。一昨年は、全国各地で音楽活動35周年記念コンサートを開催、昨年はCD「にんげんをかえせ」が大きな話題となりました。」

会場に着くと、十数枚もの私のLPがピアノの上に飾ってありました。それも、ソロだけではなく、三多摩青年合唱団と作った「人と天の歌」とか音楽センターのLPなどなど。多分こんなにLPをそろえている人は、日本中で10本の指にはいるのではないでしょうか。今回は、写真が全部ダメでしたので、この様子をお知らせできなくて残念です。

最初1時間は、尾崎ユニットの演奏。尾崎さんを中心に、歯医者さんのすご腕のギタリストとパーカッションとキーボードのカップル。このユニットのサウンドがなかなかいい。どういいのかを説明するのは難しいけれど、シンプルなオリジナリティがあって「どこにもないサウンド」と言えばいいのかなぁー。そして、そのサウンドの中核に尾崎さんの穏やかでユーモラスな人柄があった。尾崎さんの歌を聞いたのは初めてだけれど、尾崎さんもピート・シーガーのいう「本当のフォークシンガー」だと演奏を聞きながら思いました。  

84回目も続いているライブで、私のLPがズラッと並んでいる場所ですから、私もすごく気持ちよく歌いましした。二次会もハモのてんぷらとか美味しいものがいっぱいあって、鳥取から姫路からと、尾崎さんを囲む人たちもステキでした。そうそう、奇遇にも、昨年7月21日に亡くなった尼崎の山口泰徳さんの若い頃の友人勝部さんにも会いました。岡山県の新庄村で「てけてく」という石窯パンを作っている方でした。

さて、翌日は、竹永みつえさんの「西大寺かれん輝き30人組」の第238日目の「春秋楽座」。会場の五福座は、映画「三丁目の夕日」のロケ地にもなった場所ということで、ステージは200本ものカーネーションで埋め尽くされていました。その容器を私のグリーンの衣装に合わせてグリーンで飾ってくださってすべてが手作りでした。これも写真がブレているのでが、雰囲気だけでもお知らせしますね。



「かれん輝き30人組」は3年ぶりで2回目です。ソング&エッセイ「歌って愛して」の本の126ページ「バイオリンとコントラバス」は、3年前のこの春秋楽座でのことを書いた文章です。このエッセイに出てくる80代の女性は、今回も参加していただきました。3年前と同じように、幾人もの「可憐に輝いて」いる女性たちと再会し、全国津々浦々、こういう人たちが日本をどっこい支えているのだと思いました。

43歳で市議会議員をされている竹永さんの車で岡山空港へ向う道々、いろんな話をしました。柔軟な発想で議員活動にエネルギーを傾けている竹永さん。周りを囲む女性たち。日本もまだまだダイジョウブ!と、こちらがエールを送りながら、私が元気を貰って帰ってきました。

横井久美子
2006年6月5日

KumikoReport Index HOME