Kumiko Report 01/01/2007 |
迎春 2007年の幕が上がりました。世界も国内もひどいことが多すぎて、明けましておめでとうございますという気にはなれません。でも、新しい年を迎えるのに「迎春」という日本の言葉は美しい言葉ですね。自然界では、どんなに天地異変が起きても、冬のあとにかならず春は来ますが、人間界では、たくさんの人が手をつなぎ、戦い取らなくては、奪いとらなくては「春」を迎えられません。今年は早くそんな明るいあったかい年にしたいと思います。 どこかで春が生まれてる どこかで水が流れ出す ごこかでひばりが鳴いている どこかで芽のでる音がする 山の三月 東風吹いて どこかで春が生まれてる (1923年、百田宗治) 大正デモクラシーの中でも軍国主義思想が徐々に台頭しつつあった冬に向う時代。詩人の鋭い感性は、明るい時代を求める民衆の胎動を春の萌える命にたとえて歌いました。私も、この詩人のように耳を澄まして「春」を感じとり「春」を歌いたいと思います。 そして、新春のビックニュースは、第三弾「メッセージライブ」が10月28日午後(有楽町よみうりホール)に決定したこと。そして、被爆者の証言とあわせて、ゲストに画家ベン・シャーンの第五福竜丸を『ここが家だ』(集英社)という絵本にして出版された詩人のアーサー・ビナードさんが出演してくださることです。年末に第五福竜丸の展示室でお会いしてとても気持ちよく引き受けていただきました。 1月3日から、チリ、ベネズエラに行ってきます。横井事務所総出?で出かけますので14日まで事務所はお休みです。南米は、今、「春」どころか「夏」、真っ盛り。熱い息吹を感じてきます。 横井久美子 2007年1月1日 |
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