Kumiko Report 6/July/2016
仙台~バジさん~国立

今年一番のハードスケジュールがはじまった。コンサート前日、6月30日に仙台の桜井ひろ子さんのお宅に泊めていただき、明日にそなえる。桜井さんは、3月出版の本「村人総出でつくった音楽ホール」(本の泉社)の登場人物。

7月1日 七夕会主催 横井久美子コンサート 仙台市福祉プラザ ふれあいホール

主催の「七夕会」は、桜井ひろ子さんや、OKバジさんの支援を10年余りもしているボランティア団体。前日まで150人位と聞いていたのに、当日は、300席の小ホールが満席に!
主催者の方たちの熱意と気迫がたくさんの人に伝わって多くの方を動かした。



葛西友彦さんが、いろいろできるホールだからとご自分はボランティアで舞台監督をして下さって、照明・音響もバッチりの舞台をつくって下さった。照明の入った舞台を、ご覧ください。。



一部は、暮らし、生活に根差した歌を45分歌いました。

一部で使った楽器は、星さんがギター、
しん君がフラットマンドリンの他に、

はちと神様=カリンバ(親指でひく)
なみちゃん=鉄琴
自転車にのって=ウオッシュボード
私に人生といえるものがあるなら=
              オートハープ



ウオッシュボード(洗濯板)を弾くしん君。
星んさんとしん君の二人のコーラスもステキです。

二部には赤い模様入りの衣装で。



2部の最初のネパールの歌「レッサンフィリリ~新国歌」では、星さんがマウンテンダルシマを弾いてくれました。↓



この日初めて「ナマステー(聖なるあなたにご挨拶を)」を初演しました。ナマステーの意味を「村人総出でつくった音楽ホール」の本を読んで紹介。
私は、サチコール村の子どもたちにも贈った
ハルモニュウムを弾きながら歌いました。

手で風を送って鍵盤を弾くインド文化圏で
使われている楽器です。

♪山のむこうから 聞こえてくる
  高らかに響く子どもたちの声が
  深い谷越え、風に運ばれて
  まるで鳥のように
  声が飛んでくるよ
  ナマステー ナマステー
  慈愛に満ちたことば
  ナマステー ナマステー
  命をうやまうことば

この歌の後半は、マントラ(仏陀をあがめるお経)を唱え、それにしん君のシンセサイザーが加わります。自分でもとても気に入った曲になりました。





しん君のバンジョウをサンシン風に弾いてもらい、バウロンで「辺野古の海」を歌いました。4月に辺野古に「歌う楽校」のみなさんと支援に行き、ゲート前で歌い、その時の思いを歌詞にし、宮古島のメロディに付けました。なかなかいい感じになりました。



「赤い椿と青いげんぼし」「私の愛した街」でエンディング。「歌って愛して」ですべて終了。2時間を超えてしまって、会場退去の時間がせまり、アンコールにも応えられず残念でした。

規模といい舞台の綺麗さといい、二人のサポートミュージシャンのサウンドといい、地元はもちろん、青森、東京、秋田、神奈川など各地からいらしたお客様の反応といい、2016年最高の舞台ができたと思います。こういう舞台は、私ひとりの力ではとてもできません。舞台スタッフ、ミュージシャン、そして会場をいっぱいにして横井を迎えて下さった主催者の方たち、そんな多くの方の力があってこその舞台でした。
皆さまありがとうございました。

7月2日OKバジ講演会


仙台市の国際交流センターで午後一時から行われた講演会。主催の「七夕会」は、毎年7月にバジさんを迎え、十数回も続いている会です。バジさんについては「村人総出でつくった音楽ホール」をお読みくださった方はご存じでしょう。ネパールに在住し、その20年余にわたる支援活動から”神様”といわれ、バジ(おじいさん)と慕われている方です。



主催の七夕会は、昨年4月のネパール大地震には、180万円余もカンパを集められ、バジさんに託されました。(私たちがバジさんに託した地震カンパは80万円でしたね) 地震後の支援活動のお話しもされました。

はじまる前には、ネパール人のご夫婦
がネパールダンスを踊ってくれました。

また、彼らはネパールのお茶「チャイ」を
皆さんにつくって出してくれました。

数日前にバジさんを取材した「世界なぜそこに日本人」というテレビ番組が放映され、また、新聞でこの日のこと(前日のコンサートのことも)紹介され、参加人数はいつもの倍以上になり、100名を超えました。バジさんは「喜びの連鎖」などのお話しをされ、私もテレビ放映で抜けていたバジさんの支援活動の素晴らしさを話しました。

桜井さんの司会の見事なこと!会場からの質問もいくつかあり、3時間余の時間があっという間に過ぎてしました。



私は、ぎりぎり最後までいて、それでも会の終了直後に会場を後にして新幹線に乗りました。夜9時過ぎに自宅へ到着。

7月3日 おいで一緒にinくにたち

猛暑の中、8回目の「inくにたち」は、会場いっぱいのお客様。金沢、山梨、福島、神奈川などからもおいでいただきました。



プログラムは、仙台コンサートの2部の曲を
歌いました。

星さんのマウンテンダルシマやハルモニュウム
などの楽器も使いました。

♪レッサんフリリ 
♪ネパール国歌
♪ナマステー
♪マララ
♪おなじ空おなじ子ども
♪原発なんていらない
♪戦争入門
♪辺野古の海
♪筑豊の子守歌
♪赤い椿と青いげんぼし


↓バウロンとバンジョーで「辺野古の海」もいい感じでした。。



今回のゲストは岐阜から増田康記さんが来て下って歌ってくれました。増田さんは、笠木さんのギタリスト、マネージャー、アレンジャー、運転手と一人で何役もされ笠木さんを支えてきた方です。

笠木さんが「文化で闘い」、「野の人々よ歌え歌え」と言われ、増田さんも笠木さんと一緒に各地にでかけ、野に歌う人たちを応援されてきました。

笠木さんの詩に曲をつけられた歌を何曲か
歌って下さったのですが、一番圧巻は、
「長良川」。

折りたたみの絵本を会場を半周くらい広げ、絵本にそって歌が続きました。

↓下は3分の2位終わったところです。会場のみなさんが持って下さって、その中には3月にゲストで来てくださった「いわき雑魚塾」の方たちも。絵も歌もそのアイディアも素晴らしかった!



増田さんの歌う「野の歌」を会場に集った「野の花たち」が一緒に次から次へ歌いました。「雑花塾」の素晴らしさここにあり!でした。



最後の最後は「安倍じゃダメでしょ」をみんなで歌って終わりました。
その場で増田さんを囲んで交流会。本当に楽しいコンサートでした。



私の超ハードなスケジュールもこれでやっと無事終わって一安心。ホッとしました。

次回は9月4日。いよいよ安田雅司郎さんの登場です!

2016年7月6日
 横井久美子                          写真 尾崎真裕美 前田孝子