Kumiko Report 19/Nov/2016
二ヵ月ぶりのHP ⑥

11月6日(日) おいで一緒にinくにたち ♯10 斉藤悟さん、田中和子さんを迎えて

おいで一緒にinくにたちも10回目を迎えました。



一部は、「自転車ののって」など、横井の暮らしの中から生まれた歌を歌いました。最近「幸せの瞬間(とき)」という子どもたちが中学・高校生の頃つくった歌を歌っています。

① 七夕の短冊が 揺れる夏の宵 にぎやかにテーブルを 囲むこのひと時
   息子がいて娘がいて なにげない会話が続く
   今はもうこれ以上 時よ流れてほしくない

   <繰り返し> 天の川の恋人たちも 愛らしい姿のまま 
            顔をあわせているのかしら 愛らしいままで

② あどけなく歌ってる 昔のテープを取り出して 聴きながら 笑い転げている
   夜の庭は 久しぶりに 花火をしてはしゃぐ声
   空を見れば 星が二つ しあわせの瞬間(とき)を迎えて
   <繰り返し>

③ 七夕の夜も更けて 笹の葉さらさら テーブルに残された 幼い日の数々
   息子もいず 娘もいず そんな日っがやがてくる
   今はもう 手の届かぬ 世界を旅しているだろう
   <j繰り返し>

しあわせな人生というのは、一瞬、一瞬の幸せを大切に繋いていくこを実感することだと思って作りました。
一部の最後に歌った「母に贈ることば」は、最近、好きになってくれる人が多くて早くCDにしてほしいという声が出ています。

この日は、ワシントンから二ヵ月半の孫を連れた帰国していた娘と息子夫婦と家族全員7名が聴いてくれました。こういうことも、もう最後になると思って、家族に聴かせるために、私の子育ての中で生まれた歌を選んで歌いました。

第二部は、斉藤悟さん、田中和子さんに歌っていただきました。お二人は「群馬・ハンセン病訴訟を支援しともに生きる会」のメンバーです。斉藤さんは、先日紹介した草津の「重監房資料館」にご一緒していただきました。お二人はこの「重監房資料館」建設署名10万余筆を中心になって集めて建設に尽力してきた方たちです。



斉藤さんは、おだやかな口調で丁寧にハンセン病のことを話され、田中さんと共に、浅井あいさんの短歌を浅井さんの写真の傍らで「心ひたすら~浅井あい、ハンセン病を生きて~」を歌いました。

また、同じく谺雄二さんの写真を立てられ
谺さんが作詞し、斉藤さんが自ら曲をつけた
た「いのちかえして~ハンセン病患者
胎児と水子の子守歌~」を歌いました。

ハンセン病の患者は、男性は断種させられ、
女性は堕胎をさせられたそうです。

悲惨で過酷な事実を優しいメロディでたんた
んと歌われました。
 

会場で、 「日本のアウシュヴィッツ」(高田 孝著)という冊子を販売されました。

冊子の最初に刊行にあたって 草津原告団長 谺 雄二という文章があり、「療友高田孝さんから『特別病室』の証言がありそれをみなさんにお伝えしたくて」(19955月) とありました。発行は 1999620日となっています。

この冊子を読んだ人は、「ほんとうにハンセン病の重監房では人権を無視したおぞましい出来事があったのですね。今まで知らなかった!許されないことです」と言っていました。

また、この日、私の大切な先輩である杵淵智子さんが来てくださった。彼女は櫛田ふきさん晩年の秘書役を務め、元「消費税をなくす会」の事務局長だった。斉藤さんたちの演奏後、「ハンセン病の歌があるというのでぜひ来なくてはと思ったのよ。憲法が主権在民と変わっても、ハンセン病患者は置き去りにされたままだった」と発言された。私は、杵淵さんがハンセン病患者を支援する運動もされていたことを初めて知りました。

斉藤さんは、最後に、「CDなどの売り上げの一部をサチコール村へのカンパに」と言って3万円もの多額な支援金を贈呈してくれました。ナントいうこと!今まで「おいで一緒にinくにたち」でゲスト出演者にカンパをいただくのは初めてです。斉藤さん、田中さんありがとうございました。

参加された方たちは、ハンセン病のことを知ることができて、参加してよかったという声がいっぱいでした。
これを機会に草津の重監房資料館を訪れる人が増えることを願っています。




今回も、星さんとしん君に、サポートしていただきました。

小学生もいたので、しん君のパーカッションや鉄琴は楽しく、心に残ったことでしょう。


さて、来年は第一ではなく、第二日曜日の1月8日にトップページの案内のように「村人総出でつくった音楽ホール」に登場の桜井ひろ子さんに仙台から来ていただきます。また、本の出版を祝ってネパール人のタパさんに踊っていただきます。
ネパールのお菓子、ココナツナンとお茶付です。
楽しい新春の会になるでしょう。ぜひ、お出かけください。

      写真 前田孝子