Kumiko Report 1997 |
アイルランド情報 楽しい本が出版されました。 アイルランドのお料理を中心にアイルランド新発見の本です。 「味見ききみみアイルランド」(東京書籍1600円) 写真家であり料理家である作者の貝谷郁子さんと最近お会いしました。お会いした場所はこれまた、アイルランドが大好きな人たちの集まりである「シャムロックの会」主催の講演会でした。以前私も本を出版した時、トークライブをしていただいた会です。 女性が中心で、駐アイルランド日本大使婦人を会長に、アイルランドに関することをいろいろ企画されています。スライドを使っての貝谷さんのお話しも素敵でした。 四万十川に行きました 中村市の職員でたくさんの詩を書いている吉岡和昭さんと不思議な縁で知り合いになり、彼の「四季・四万十川」という詩に曲をつけ、それが地元の新聞に載りました。 その曲が「バーブ佐竹全曲集」としてCD発売され、地元では話題になっています。 それが縁で「春秋楽座」をしてきました。 写真は四万十川と太平洋が合流する箇所で、そこで私の古い友人で世界的なビデオ作家の中島興さんがすばらしいモニュメントを制作しています。 四万十川に行くと、いつも帰るのがいやになります。 相変わらず「じん肺」にこだわっています 5年前「じん肺」の患者さんに会って、その被害のひどさに胸を打たれ歌を作りました。この地上の快適さ、繁栄を地の底から支えた人たちが、気がついてみたら、会社はなくなり、炭鉱はなくなり、じん肺という病気だけが残っていることに怒りを覚えて、、、、。2曲のうち「夫へのバラード」は、CDに入っていす。 Black Lung Blues 1 15の時から炭鉱で働いたよ/最初の仕事はトンネル堀だった 粉塵だらけで働いた/黒いダイヤだよ俺たち炭鉱夫 2 真っ暗闇の地獄の底では/地熱や発破で蒸し風呂のようだった 粉塵マスクも役に立たない/汗にまみれてよ俺たち炭鉱夫 3 戦争の時は産業戦士さ/増産増産で模範労働者 油断していたら生きては帰れない/汗にまみれてよ俺たち炭鉱夫 4 今じゃこの肺黒い石のようさ/火葬場の火でも溶けやしない ヒューヒュー黒い石が泣く/楽になるのはヨこの命終わる時 5 会社のお偉いさんひどい話じゃないか/苦しんで死んだあいつがみているよ 黒い肺は今日も泣いている/今日も泣いているブラックラングブルース 「じん肺」についてはピラミッドの時代からの世界最古の職業病といわれ、ここ数年、私が関わってきた社会問題の一つです。この秋、南アフリカからじん肺、HIV等の研究者である、ウイリアム博士を招いた九州の「じん肺キャラバン築豊集会」と京都の「じん肺国際シンポジュウム」に参加しました。 京都の楽座は「駒井邸」!素敵な場所でした 「駒井邸」は、遺伝学の権威であった駒井卓博士の遺邸でW・メレル・ヴォーリーズ氏の設計により、昭和2年(1927)京都大学に近い北白川に建てられ、激動の時代を経てなお当時の姿を留める貴重な建築物です。 そこを貸して頂いて、時を経てしっとりした空間を味わいながら、午後のライブを楽しみました。 1997年11月 |
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