Kumiko Report 1998 |
若州一滴文庫は素晴らしい! 4月中旬、ミクロライブ『春秋楽座』のため福井県に行った。「若狭高浜30人組」の楽座のライブも1年ぶりで楽しかった。 翌日、組長の松井さんに誘われていった「一滴文庫」は素晴らしかった。 大飯町にあるこの建物は、この地出身の水上勉氏によって建てられ、氏の蔵書2万册が収められ、それに加え、氏に関連する絵画、生原稿、竹人形展示館、竹人形文楽の劇場がある。 広大な土地にそれぞれの棟が離れて建てられ、自然のままのような庭から、この建物の主の気持ちが伝わる。 私がもう20年位歌っている「赤い椿と青いげんぼし」というゴゼさんのことを歌った曲は、水上勉氏の「はなれゴゼおりん」が原形である。ゴゼを描いた斎藤真一氏の原画が何点かあり圧倒された。 展示館の竹人形はまるで生きているように情念が伝わってきた。 文楽劇場の隣にある休憩所のよもぎ饅頭はおいしいヨ!。 たった一人の少年に 水上勉 ぼくはこの村に生まれたけれど、十才で京都へ出たので、村の小学校も卒業していない。 家には電燈もなかったので、本もよめなかった。 ところが諸所を転々して、好きな文学の道に入って、本を読むことが出来、人生や夢を拾った。 どうやら作家になれたのも、本のおかげだった。 (中略) どうか、君もこの中の一冊から、何かを拾って、君の人生を切りひらいてくれたまえ。 たった一人の君に開放する。 昭和60年3月8日 (一滴文庫パンフレットより) 今年は薔薇がみごとに咲きました 「ブルームーン」という薔薇が好きで、小さな庭を、埋め尽くそうと張り切っていたことがありましたが、それは育たず、いつのまにかブルームーンと似たようなつる薔薇がさきました。 でも悲しいことに、毎年花を咲かせていた大きなジャスミンの木が今年は枯れてしまいました。 ヤハリ両雄並び立たず!かなァー。 またまた四万十川です この景色を外に見ながら今年も楽座をしました。 四万十川と大平洋が合流するところで、主催は四万十川30人組。 組長は「四季・四万十川」の作詩者吉岡和昭さん。 近くには友人の中島興氏が制作した「子安の像」がある素晴らしい所です。 第4回全国組長・組員大会ひらかれる と書くと何ごとかと思われますが、現在日本全国で40箇所ほどしているミクロライブ「春秋楽座」の中心メンバーの集まりです。 美味しいお料理と温泉に入り、新潟のシンガーソングライターの横山作栄さんの歌を聞き、来年は四万十川でしようと盛り上がりました。 さすがに旅館の前には「組長大会」とは書いてなく「歓迎・横井久美子さんを囲む会」とありましたヨ。 1998年5月 |
一覧へもどる |