Kumiko Report 1998
只今アイルランド留学中!!

6月末から半年間の予定でアイルランド、リマリック大学に来ています。

リマリックに入る前に、6月22日ロンドン、ヒースロウ空港からベルファーストへ飛び、歴史的な和平合意後、はじめて行われる北アイルランド議会選挙の様子を見たいと思い、5日間ベルファーストに滞在しました。

ベルファーストは初めてでしたが、とても美しい街で、特に宿泊したベルファースト中央駅の一つ手前の駅ボタニック駅界隈は、しっとりと落ち着いた気持ちのいい街ですっかり好きになりました。

選挙の様子は、街に時々ポスターが見られる位で、日本のように駅前で演説したり、街頭を宣伝カーで流すという場面にぶつからず、人々の様子が分からず残念でした。

旅行者にはあまり選挙で盛り上がっている雰囲気が感じられなかったので、選挙事務所を訪ねたり、カソリック地区とプロテスタント地区を隔てる北アイルランド問題の象徴的な壁『ピースライン』を見に行ったりしていました。

でも私の滞在中6月24日ニュウタウンハミルトンで選挙反対を叫ぶグループ、「リアルIRA」による爆弾テロがあり、6名の市民が怪我をしました。

その後もこの、「リアルIRA」の動きは活発でついに8月末、26名の死者を出す爆弾テロに発展していきました。アイルランドでは、北アイルランド問題はラジオ、テレビ、新聞で、いつもトップで報じられています。

その後もこの、「リアルIRA」の動きは活発でついに8月末、26名の死者を出す爆弾テロに発展していきました。アイルランドでは、北アイルランド問題はラジオ、テレビ、新聞で、いつもトップで報じられています。

9月5日には、ブレア首相と共に北アイルランドを訪れ、再度和平を訴えたクリントン大統領がその足で、私の住むリマリックの目抜き通りで演説し、私はセキュリテイチェックを受け、10メートル位の距離から、クリントンとヒラリーを見ました。

留学前半期の私の目的は、リマリック大学で行われたBLAS(インターナショナル、トラディショナルミュージック、ダンス、サマースクール)に参加することでした。

このサマースクールは私にとって素晴しい収穫があり、後半期の留学に繋がるものでしたが、残念ながら、パニック状態のように忙しくデジタルカメラで写真をとる暇もありませんでした。

また当初から予定していたことでしたが、住居を転々とし、やっと6ヵ所目にして12月までの住居が決まりました。

そんな訳でこのホームページでは、十分な報告をお伝えできなくて、残念です。婦人通信(tel 03-3401-6148)という小さな雑誌に留学日記を連載中ですが、、、。

現在は、ガイドブックにも登場する「ペリースクエア」というリマリック市内のなかでも美しい地域のジョウジアンスタイルの地下室に住居が決まり、やっと落ち着きました。

とはいえ、もう80日程シャワーだけでお風呂に入っていません。このお風呂好きの私が、自分でも信じられないのですが、、、。いよいよ10月から文化庁の研修生としての生活がはじまります。

リマリック大学の「IRISH STUDIES科」に通い、トラディショナルミュージックの授業に参加し、また個人的に、ノイリン・ニ・リアインというクリントンのセレモニーでも歌っていた、ケルトの「シャーンノス・シンギング」を代表する歌手にケルト語の古い歌を習います。
アイルランドはこの3年夏がないと言われる位毎日雨が降り、寒くてブルブル震えて生活しています。英語が出来なくて悪戦苦闘していますが、それ以外はとても元気です。
毎朝、大学に向かう石だたみを歩きながら、異国での充実した幸せな日々をかみしめています。

1998年10月

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