Kumiko Report 10/10/2005 |
緊急なお知らせ 本日というか明日になりますが(10/10深夜)、午前2時20分からテレビ朝日で「ベトとドク」が放映されます。5月7日「ザ・スクープスペシャル」で中村梧郎さんが取材された「枯葉剤が残したもの−ベトナム戦争は終わっていない」が放映されましたが、この番組が評判がよくて、その続編だそうです。 私たち「未来へ輝き隊」は、11月20日に集会を企画していますが、この「枯葉剤が残したもの」(5/7テレビ朝日)と「赤い背中」(8/9NHKスペシャル)を資料用としてDVDにして、報道写真家中村梧郎さんとナガサキの被爆者谷口スミテルさんをお迎えしようと奮闘してます。 中村梧郎さんは、30年にわたって枯葉剤の取材を続けてこられました。先日中村さんの講演をお聞きしましたが、「ほんの数年前迄、ベトナム政府からも、枯葉剤に汚染されていることが知れるとベトナムの印象が悪くなると、あまり協力してもらえなかった」と、話されていました。朝日新聞夕刊が6月13日から15回にわたって一面で「ニッポン人脈記 /ベトナムの戦場から」を連載しましたが、中村さんは10回目に登場しています。 「中村は戦争の終盤、外国系通信社のカメラマンとしてハノイ入りした。76年、統一されたベトナムを北から南へ縦断する取材に出る。たどり着いた最南端のカマウ岬で、不気味な光景を目撃する。緑豊かなはずのマングローブの森が、一面、立ち枯れていた。動物の姿も、鳥の声もない。沈黙の世界が広がっていた。身震いする思いでシャッターを切った。近くの集落の助産婦は、手足の欠損や二重胎児など、奇形の多いことを訴えた。中村は脳裏で、高校時代に衝撃を受けた写真集を重ね合わせていた。土門拳の『ヒロシマ』である。」(朝日新聞夕刊6月24日) また、中村さんは、連載最後の15回目にも登場しています。「(略)『永遠の傍観者』。自らをそう位置づける写真家もいる。撮影現場での善悪や幸不幸に手を染めるべきではない、とする立場だ。一方で、被写体が背負う現実にかかわっていく人もいる。中村梧郎は、生後間もないベトナムの二重胎児グエン・ベトとドクの姿を日本に伝えた。その後、2人を見守ってきた。この4月にもドクとホーチミン市で会った。相談相手であり続ける」(朝日夕刊7月1日) このように、中村梧郎さんは、被害者、加害者双方と交流しながら戦争の被害を伝え、戦争の本質に迫る数少ない写真家です。夜中の2時20分では、起きている方はいないと思いますので、どうぞビデオででもご覧下さい。こういういい番組をもっとゴールデンタイムに放映して欲しいですね。11月20日の「人類は二度と戦争をおこすな」の集会にも是非お出かけ下さい。 横井久美子 2005年10月10日 |
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